日産GT-R物語

【2016 NISSAN GT-R物語(5)】羊の皮をかぶった狼[1]

2017/05/17

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羊の皮をかぶった狼[1]

諸説があるのですが、「国民平均月給の10か月分で車が買えるようになる」とモータリゼーションがやってくる」と当時、言われていました。BC戦争と言われた小型車クラスのコロナとブルーバードが70万円程度であった頃、スカイライン1500も同クラスの車両でした。そこに50万円前後の大衆車クラスでカローラ、サニーが登場し、日本にも本格的なモータリゼーションが訪れていました。

スカイライン2000GTは100万円を超える値段で、現在のBMWやベンツなどの5~600万円クラスの車の受け止め方によく似ています。当時の輸入車はアメリカ車がほとんどでポンティアックで600万円ほどでした。現在の1,200万円程度の車の扱いでしょうか?

そんな高度成長が始まった日本市場で、あこがれのアメリカ的手法のロングノーズをひっさげたスカイライン2000GTがポルシェなどに挑んだ姿は、現在の中国人が世界を見るような視線で、日本国民は見ていたのかもしれません。

写真出典:ウィキペディア/スカイラインGT-B

https://ja.wikipedia.org/wiki/日産・スカイライン

S54_Nissan_Skyline_2000GT

「スカGネー~!」

スカイライン2000GTが登場して「羊の皮をかぶった狼」との言葉がはやりました。これは外見は何気ないセダンにしか見えない車が、走ってみると狼のように猛々しい姿を称したものでした。現在の日産GT-Rは「狼の皮をかぶった狼」と言えますが、これは世相を理解してみないと分りにくいものです。

現代はオリンピックでも「必ず優勝します」などと選手が壮行会で断言するのが「かっこよい」のでしょう。スカイラインGTが登場した時代は、謙そんしていながら結果を出すのが「かっこよかった」のです。「クール」という言葉がはやりました。現在は松岡修造氏のように熱血漢であることが強くなる方法でしょうが、その当時は闘志は内に秘めて冷静に狙っていくのが良かったのです。

そんな世相の中で「箱スカ」と言われたように、箱型のセダンでありながら走ればスポーツカーであることが「スカGネー~!」と流行り言葉になりました。現在の言葉では「かわいい」「かっこよい」と言った意味でスカイラインGTを使っていたのです。

写真出典:ウィキペディア/スカイライン2000RS(DR30型)
https://ja.wikipedia.org/wiki/日産・スカイライン

2000ターボRS-gazoo

1981年スカイライン2000RS(DR30型)

直列4気筒4バルブDOHC FJ20Eエンジン(150PS/6000rpm、18.5kg/4800rpm)発売。

1973年から途絶えていたスカイラインGT-Rの登場かと騒がれましたが、4気筒エンジンであったこと、性能がそれほど向上したわけでもなかったことなどからGT-Rを名乗りませんでした。当時はGT-Rの名は日産にとって神聖化していたのでしょう。

私もこの車を試乗してみました。街乗り程度ですので実力は分りませんでしたが、重心が腰高の印象を受けました。大型化したボディーの影響でしょう。購入には至りませんでした。・・・つづく

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