日産GT-R物語

【2016 NISSAN GT-R物語(7)】初代スカイラインGT-R[1]

2017/05/17

【日産GT-R物語(6)】羊の皮をかぶった狼[2]➡

GT-R歴史の幕開け

1969年C10形式の3代目スカイラインからGT-Rは生まれました。レーシングカーエンジンから実用性を加味したディチューンで、出来上がったS20エンジンは160馬力と公表されていますが、現在のGT-Rは550馬力、2017年モデルでは570馬力と公表されています。測定方法が違いますので実質4倍にもなる出力向上が出来た技術革新は、いったいなんであったのか? これを理解すると技術革新は「考え方の革新」にあり、管理技術、経営技術の本質にも通じる基本を教えてくれます。

GT-Rの歴史(日産プリンス福岡)をご覧ください
出典:http://www.nissan-prince-fukuoka.co.jp/gt-r/history/
歴史に限らずGT-Rのことが良くまとめられています。
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ツーリングカーレース50連勝の金字塔

初代スカイラインGT-R(以後C10GT-R)は市販されるとすぐにツーリングカーレースに参戦しました。現在では「羊の皮をかぶった狼」とは流行らない時代であり、実は最初に発売されたとき、さりげないファミリーカーと同じ4ドアセダンであったことは、今は、あまり言われていないようです。

初代スカイラインGT-R・4ドアセダン
出典:トヨタ・GAZOO・よくわかる自動車博物館
https://gazoo.com/car/history/Pages/car_history_072.aspx
C10GT-R4ドアセダン

1969年5月ツーリングカーレースでの快進撃が始まったのですが、1970年10月2ドアハードトップに替わります。このことで、運動性能が向上し、さらに連勝を重ね1972年ケンとメリーの4代目スカイラインとなることになります。

初代スカイラインGT-R・2ドアハードトップ

初代+2ドアC10GT-R

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/日産・スカイラインGT-R

この2ドアハードトップになった際、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)を70mmも短縮しているのです。これで後席の居住性は損なわれてしまい、実用車としては販売にハンディとなってしまうのですが、あえてレースでの運動性向上を優先しています。これが出来た当時の社会的背景としては「レースで勝つ車は圧倒的に売れる」ことがあります。現在では考えられない社会情勢です。ミニバンが乗用車として利用されるなど考えられない時代であり、実用性ではライトバンのほうが優れていることは分っていながらも、商用にしか用いられていない時代です。

モータリゼーションが始まって間もなくであり、「車とは何か?」とメカニズムに注目がいく社会でした。

欧米の大馬力エンジンを積んだ車にあこがれる中、日本グランプリが開催されるようになり、プリンスR380が生まれて、そのディチューン版としてスカイラインGT-Rが生まれたこと自体に、先進国の仲間入りをしていく日本の誇りが感じられたのでした。

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