日産GT-R物語

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2016/12/14

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NSX

出典:http://www.honda.co.jp/NSX/webcatalog/styling/design/ 

GT-Rの口コミを読んでいるとスーパーカー世代が多いのでしょう、世界の市場のニーズを良く表しています。個人的趣味の判断では、どれほど好みで評価しても構わないのですが、「その車の出来」を評論するとなると、自分の好みは禁物です。例えばデザインでは、私はGT-Rは「大嫌い」でコンセプトカーが発表されたときからその内容を調べることも関心をなくすほど嫌いです。しかし、「GT-R物語」を書くとなるとR35GT-Rがどんな車であるのか評価する必要があり、ある程度の基準を決めて評論せざるを得ません。これはどの車についても、どのような事柄についても同じことです。「個人の好みは普遍的価値を持たない」ことを肝に銘じるべきです。

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車は生産方式を買う

出典:http://n-link.nissan.co.jp/NOM/ARCHIVE/02/

フェアレディーZ

私が自分の稼ぎで買った初めての車はフェアレディーZでした。住む場所を親に提供してもらって、食費もかなり食べさせてもらって、残りの稼ぎを全てつぎ込んでの車でしたので、思いっきり好きなようにさせてもらいました。でもZ432は買えませんでしたし、買う気はありませんでした。あまりにも実用にならないからです。

フェアレディーZもスカイライン2000GTもブルーバードSSSもその当時、足回り、ミッションは共通でした。それだけでなくエンジンも基本は共通で、その代り性能、スタイルの割に安くできていたのです。

GT-Rもその基本はスカイライン2000GTで、特別なのはエンジンでした。

これは量産車の部品を使って高性能車を作り出すことで普及を図るのですが、現在のGT-Rも基本はそこにあります。

出典:http://www2.nissan.co.jp/GT-R/exterior.html

exterior_slide07

あまり宣伝しないので知られていないのですが、これは、その車を理解するためには大変重要なポイントです。GT-Rはラインに乗せられて作られます。詳しく発表されませんので、明確ではありませんが、基本装備までは他の車種と同じラインに乗せられて作られているようです。これが、別の意味で日本車の得意な部分です。これに注目しないのはジャーナリストが、車の生産方式について関心がなく、無知であり、それでよいと判断しているからです。しかし、時代背景の強い車の性格ですので、生産方式はその車の性格を決めてしまいます。

HONDA NSX/ボディー素材

NSXボディー素材

出典:http://www.honda.co.jp/NSX/webcatalog/performance/driving/

例えば、軽量化を進めるには、ボディーの素材を変える必要があるのですが、シャーシが共通のラインで流せなくなる可能性が高く、手作りとする必要が出てきます。これはTNGA、スカイアクティブ・テクノロジーなどを勉強すればわかるはずです。安く作るためには、生産方式がすべてを決めますので、日産の現状の生産方式では、これが限界となってしまいます。

ですから「車は生産方式を買う」と覚悟すべきなのです。

日産フェアレディー240ZG

Nissan-Fairlady240ZG

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nissan-Fairlady240ZG.JPG?uselang=ja

フェアレディーZは北米の販売が日本国内の販売台数に比べて10倍近くあったと言います。「ダットサン240Z」としてポルシェ911の半額程度で売られていたので大変人気となり、半年待ち、プレミアムがついて話題になっていました。もともと量産車の部品を使って高性能車を作るやり方はアメリカのもので、あまり緻密な高度な技術よりも、安くて豪快なものを好むアメリカ人の気質が、240Zをヒットさせたのでした。

R35GT-Rコンセプトカー

NISSAN_GT-R_CONCEPT_at_TMS2001_003

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/日産・GT-R

R35GT-Rコンセプトカーが発表になったとき「スカイラインGT-Rのモデルチェンジ」としか見えなかったのは、「この路線を引き継いだ、日本車らしい繊細な煮詰めをした車」に思えたからです。5人乗りクーペの基本シルエットを崩さず作り上げたデザインでしたので、当然にスーパーカーには見えません。「羊の皮をかぶった狼」に徹しきれなかったのは、時代の要請にこたえたからでしょう。デザインとしては、個人的には大嫌いです。やはり「スカイラインGT-R]として開発されたものを、営業政策の変更で、カルロス・ゴーン社長の命で「NISSAN GT-R」に変更したと感じます。・・・つづく

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