日記

【「長時間労働を脱する?」その意味(2)】

残業なし、定時退社などが叫ばれて久しいのですが、長時間労働による過労死労災認定が続いています。産業別の「労働時間悪質度」ともいうべき査定では、銀行が昔から「サービス残業の巣」であり、最先端IT企業がワーストランキングの上位を占めています。

☚【「長時間労働を脱する?」その意味(1)】

定時退社の夢

電力各社は原子力発電所が、新安全基準にパスしなければ廃炉となるので、組合の3・6協定から例外とする決定が政府から出されています。都合の良い話で、例外を作ってはならないのですが、存続の危機となれば「定時間退社」など構っていられなくなるのが、現実の世界です。

日本では女性の社会進出と共に「働き方改革」として残業をなくすことが進められています。確かにそうであるべきですが、シャープが台湾企業に買収され、東芝が危機に陥っています。ナショナル(元松下電気)さえも、社員を家族と思う伝統を破ってリストラしました。日産自動車はもう日本の企業ではありません。

韓国のメーカーの追撃は激しく、すでに家電部門では日本企業は太刀打ちできません。財閥経営の良い面では決断が早く動きは日本企業では追いつきません。さらに中国企業が追い上げています。独裁政権の企業ですので、労働条件は日本とは比べ物になりません。安い労働賃金を日本企業も中国に求めていたはずです。でもそれが、今度はライバルとして追撃してくるのです。

「働き方改革」として、定時退社は実現したいのですが、ライバルは待ってはくれません。日本の賃金はライバルに比較すれば高く、競争に敗れつつあります。この中でさらに「自分たちの都合」が通るのでしょうか? 競争に敗れれば企業はなくなります。定時間だけ働く場所そのものがなくなるのです。そのことを理解できているのでしょうか? 買収前、リストラをしないと言っていたシャープでも、そのうちリストラが始まるでしょう。経済競争の中で「自分の都合」が通るのは、自分の会社があってこそです。

労働組合がすたれたのは、景気が良く組合の必要がなくなった時代の夢を、まだ追い続けているとしか思えません。

残業なしは減収

企業は、経費節減のため残業なしには取り組みます。しかし、それは・・・

【「長時間労働を脱する?」その意味(3)】➡

 

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