アコーディア・ゴルフ

【ゴルフ事業の戦略(3)】根幹は練習場

2017/05/24

東洋経済ONLINE http://toyokeizai.net/articles/-/169931
ゴルフ人気復活の鍵が「練習場」にあるワケ
国内ゴルフ人口は10年で3割減少

東洋経済の記事でもゴルフ人口減少に対する危機感と「練習場」の重要性を認めていますが、実は「練習場」の重要性に対する認識が、もっと根本的で戦略的なものであることを見逃しています。つまり積極的に市場を開拓していく場面では集客の戦略的立場にあると言うことです。
その技術的な側面をさらに見てみましょう。

➡【ゴルフ事業の戦略(2)】「市場はお客様の心の中にある」

➡【ゴルフ事業の戦略(1)】ゴルフ市場を無視してきたゴルフ業界


ライフスタイルに働きかける

「ゴルフに関心のない人々の心の中に、どうしたらゴルフに関心を向けられるのか?」を考えると、この記事の初めに記した、「統計数字の解釈の姿勢」が問われるのです。

国民生活白書に現れる「余暇の過ごし方」の7%弱がゴルフに関心を示している人々、「3大都市圏にあるゴルフ場が集客がある」などの数字の読み方では、市場(人々の心)に働きかける動きにはなりません。


人々のライフスタイルを知り、そのライフスタイルの中に取り込んでもらう必要があるのです。すると車がなくても、余暇を過ごす予算が少なくとも、優先して予算を回す動機が生まれてくるのです。つまり人々のライフスタイルの中で優先順位を変える働きかけがポイントです。

人々の余暇の過ごし方、ライフスタイルは心の中にあります。その動機を現す物理的尺度を探します。ゴルフの特性として、すぐにラウンドできないことがあります。ゴルフに触れるには金銭的にも距離がかなりある状態です。ゴルフ場に一人でぶらりと行ってみて、試してみることもできません。初心者にとってかなりハードルの高い競技です。これにはゴルフ場側が段階を設けて、少しづつ国民に上ってもらう段取りが必要です。

それに物理的に近い位置にいるのが練習場です。人々の生活の場に近く、気軽に訪れてみるならコースよりも格段にたやすいのです。しかし、ゴルフに関心のない人々と触れ合うネタがありません。

そこで「物販」も役割が出てきます。練習場と人々の生活のつなぎ役です。

ゴルフ市場の中心に練習場があることを認識せよ

地理的に、戦略的地域に練習場はあることが分ったでしょうか? 練習場がゴルフコースと一体であることが分ったでしょうか? ネット予約を採用しても、それはゴルフ人口の中の人々にとって便利ですが、関心のない人々とは触れ合うこともできないのです。しかし、練習場の場合、人々の生活の場の中心にいます。これを利用する方策を考えないことは怠慢のそしりを逃れられません。

ゴルフコースが練習場をシステムの根幹として捉えないこと、練習場がゴルフ場との連携を考えないこと、レッスンプロがゴルフ練習場、ゴルフコースとの連携を考えないこと、ゴルフコース、練習場がレッスンプロとの連携を考えないなど、言語道断です。

アコーディア・ゴルフにも多くのレッスンプロが所属しています。彼らとの連携を考えずにきたことは、ゴルフ場側の怠慢であり、レッスンプロがゴルフコース・練習場とのコラボを考えないことは、プロの資格はないと言い切っても良いでしょう。ゴルフ市場の情勢はそこまで来ているのです。

大局的にゴルフ市場を眺めること

これまでゴルフ市場関係者は「売り手市場」の楽な思いを味わってきただけに、「構造不況業種」と考えられる現在、目先のファンドのやり方に追従しては、ビジネスモデルを壊してしまってきました。その点に苦しんでいるのがアコーディア・ゴルフです。ファンドの視野は、あまりにも短絡的で狭いものです。

自らのビジネスモデルをよく理解して、縮小する市場の情勢を正面から受け止め、努力する必要があります。

【ゴルフ事業の戦略(4)】PGA「ゴルファーライフスタイル調査」➡

【アコーディア・ゴルフのMBKパートナーズによる買収について(1)】
【アコーディア・ゴルフのMBKパートナーズによる買収・実践編(1)】

添付ファイル:【知恵の輪サイト】で評価したアコーディア・ゴルフ系列のコース



 

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