トヨタ・新型カムリ

【新型トヨタ・カムリ(2)】最期のハイブリッド?

2017/09/01

写真出典:http://toyota.jp/camry/new_camry/

新型トヨタ・カムリが2017年1月北米モデルが発表されました。続いて7月10日日本で発売されることが決まりました。日本企業でありながら発表を北米が先行する、寂しい状況が続きます。TNGA適合の3車種目になる新型トヨタ・カムリには世界戦略に基づいてプリウスに始まった共通のシャーシが使われています。

新型トヨタ・カムリはこれまでのイメージを一新する「スポーツ・セダン」を前面に出した機能が満載です。

【試乗記と言わせない!】あるジャーナリストのトヨタ・新型カムリ試乗記


トヨタ・カムリ新旧比較表

勘違いが多いのは「共通部品」につい

共通部品と言いますと「同じもの」と思いがちです。確かに共通化できるものを機種ごとに設計していると独自の部品を作ってしまうものです。しかし、現在、TNGA・スカイアクティブテクノロジー・グローバルプラットフォームなどと言って、各社がしのぎを削る共通部品化の意味合いは、必ずしも同じ部品を使うものではありません。


「生産現場で共通部品として扱える」のが共通部品です。組み立てラインでは「同じレインで流せる」のであれば「同じ車種」なのです。コマツの組立工が40以上の機種を組み立てられると語っていましたが、同じラインで組み立てられるのであれば、ラインの現場では同一の車種です。

生産技術が社運を制してきた事実、資金効率を決定的に支配している事を、多くの業種の経営者たちが理解できていないのです。

■提案型販売は資金効率を上げるのが目的

物販で資金効率を上げる目的で「提案型販売」を考え、「広告技術」は「資金効率を上げるのが目的」と理解されないために、広告代理店は「イベント」を好みます。

「平準化」を理解することが重要です。オリンピック後が問題とされるのは、ピークを作るイベント効果では無駄が大きすぎるのです。

TNGA新プラットフォームの燃費性能の良さ

■空気抵抗の低減

TNGAの動きの中で最重要な新プラットフォームの造りでは、新型カムリの車高の低さがあげられます。エンジン・ミッションなど重量物の取り付け位置などが下げられて、重心が30mm下がったと言います。新型カムリでは旧型に比べ、車高が30mm下がっていますので、床高も下げられていないと室内高が窮屈となります。

プリウス床下

出典:http://gazoo.com/news/article/st3/Pages/2016/02/RES_269741.aspx?MAKER_CD=A%20&CARTYPE_CD=425&GENERATION=

それは同じ新プラットフォームを持つプリウスの床下では、マフラーも丸形ではなく楕円形として、床を下げているのが見受けられます。車高を下げることは操縦性・空気抵抗・高速燃費などで良いことばかりです。

とくに90km/h程度でエンジン出力の半分を空気抵抗に食われると言われる状況では、高速走行での燃費を良くすることが出来ます。アメリカ・EUのフリーウエイなど高速走行の多い場面では、大きく貢献することになります。ハイブリッドエンジンの燃費効率は、日本国内のJC08モードでは優秀でも、高速走行の多い北米やEUでは、効果はかなり落ちてしまうのは空気抵抗によるところが重いのです。

EUや北米ではミニバンが流行りませんが、日本国内と比較すると高速性能を必要としている背景があります。ミニバンは日本国内の高速道路でも90kmまでにしておくほうが燃費が伸びます。100km/hを超えるころから急速に燃費は落ちてしまいます。100~110km/h以上を多用する人はプリウスの車高の低さは大きなメリットです。今回の新型トヨタ・カムリも30mm車高を下げたことは、メリットが大きいことと考えられます。

↓↓↓何度かディーラーに通って、営業マンに説明してもらおうと思いましたが、カムリの特徴さえも言えない営業マンが多すぎます。詳しいことは知りたいファンは、こちらを読んでみましょう。

 

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■軽量化の努力

それだけでなくを新プラットフォーム構成する材質をより軽量な高張力鋼、超高張力鋼(ホットスタンプ)などに替えて軽量化を進めています。これもすべての面で良好な結果をもたらすもので、特に燃費にとって基礎的な技術です。「100kg軽量化すると1km/L燃費が伸びる」と言われる状況では、何よりも重要な技術です。

また豪華装備の必要性があるマーケットですので、基礎的構造材での減量は、電子コントロール部品や、室内の快適性を上げる装備にどれだけ重量を掛けられるかの、死活問題です。

各社がカーボンなどの次世代構造材の開発にしのぎを削っている状態です。

既に日本企業はB787の胴体の一部を丸ごとカーボンで造り、そのまま窯で焼き上げる技術を開発しています。BMWは i 8・i 3 750などでカーボンボディーを使い始めており、今回の新型カムリでは物足りない部分でもあります。

新型カムリ・ハイブリッドエンジン熱効率の戦い

現在、世界には大きく3つのハイブリッド方式が存在しています・・・・つづく

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