4スタンス理論のA1・A2・B1・B2の4つのスイングタイプとゴルフクラブの関係を考えます。まずは、アイアンから!ゴルフクラブとヘッドスピードとの関係はよく言われるのですが、4スタンス理論のスイングタイプでゴルフクラブの特性を合わせる必要があるのでしょうか?
➡【あ・うんのゴルフ4スタンス理論を解釈する(44)】右足体重インパクト
インパクトゾーンの差を考えてみる
4スタンス理論の各スイングタイプでは、インパクトゾーンの違いが考えられます。これは体重移動の幅の違いが大きくかかわっているはずです。
パラレルタイプのA2・B1では1軸スイングとなっており、体重移動の幅も狭くなっています。インパクトゾーンが点に近いイメージです。
クロスタイプのA1・B2は頭一つ分ぐらいのスエ―があり、2軸スイングとなっています。そのためクロスタイプのインパクトはU字となり、最下点では押すようなイメージがあります。インパクトゾーンは長くなるでしょう。
このように、インパクトゾーンを比べてみると、これが決定的な差を生んでいるように感じます。
アイアンの重心位置
55年ほど前、私がゴルフを始めたころのアイアンはマッスルバックのみで、ソール幅も狭く、重心位置はボールの重心位置である高さの半分21mm強ほどの位置より高い位置にありました。
クラブの重心がボールの重心よりも高い位置にあると、ロフトが大きくないとバックスピンがかかりません。そのためヘッドスピードの速い人でないと、ロフトの少ないクラブでは、ボールが上がらないことになります。
重心の高いクラブしかない時代、アイアンショットはダウンブローに打たなければボールが上がらなかったのです。そのためターフを取るスイングタイプが必須だったのです。
しかしその後、現在のように重心位置が下がったアイアンではスイープに振るスイングタイプでもボールが上がるようになりました。
現在、このアイアンの重心低下には目を見張るものがあり、プロ用のマッスルバックでも昔より低重心となっています。これが大きくスイングにも影響を与えているようです。
↓↓↓先日の「中日クラウンズ」で優勝した、宮里優作選手が使用するミズノMP4。つまり、マッスルバックの名器です。
※中日クラウンズ最終日に宮里優作選手が使用したアイアンは、ブリジストン ツアーB X-BLADEのプロトタイプだったようです。「ツアーB X-BLADE」「MP-4」いずれもマッスルバックで重心距離は短く(32~33程度)、アマチュア向けの重心距離が長いアイアンよりも球をコントロールしやすいものです。
タイプ別、アイアンの相性
4スタンス理論のタイプ別にみてみると、スイープに打つのに適しているのは、当然U字インパクトのクロスタイプです・・・・➡【あ・うんのゴルフ4スタンス理論を解釈する(46)】スイングタイプとアイアン