まず第一はそのスタイリングで、ロードスターのハードトップと言えば、ノッチバックスタイルが定番でした。しかし今回は正確には「取り外し式ではなく格納式」で、それも電動で数十秒でロックを外すなどの操作は一体化され「ワンタッチ」で行われる便利なものです。そのスタイリングは「好み」は別とすれば、ロードスターのそれをうまくファストバックに処理したプロ―ポーションを持っています。(画像出典:http://www.mazda.co.jp/cars/roadster-rf/feature/design/?link_id=sbnv)
ハードトップの電動動作
さて、ロードスターRF試乗のため、クルマに乗り込む前にハードトップの電動動作をしてみると、「これなら信号待ちで出来るな」と言える手軽さでした。ロックを外すなどの操作は一元化されて、スイッチのワンタッチで行うことが出来ます。
これは日本だけでなく、天候の悪いロードスターの本場イギリスでも重宝されるはずです。10km/h以下の走行なら稼働させることが出来るようです。実際に路上で試したところ、便利に使えることが分かりました。
スムーズな動きですが「しっかり感」を感じさせる動作は、かなりこだわって動きを制御しているようです。マツダの狙い通りになっていると感じました。
オープンはソフトトップのようにフルオープンではなく、Cピラー部分を残すデザインになっています。ちょうどロールバーになっているので安心感と、何より巻き込みがほとんどありません。これはこのデザインの最も実用的な部分でしょう。
随所に、設計だけでなく製造グループを含めて「マツダのこだわり」を随所に感じさせる作りです。ハードトップの格納・展開の動作そのもので、このクルマの主張が感じられます。アメリカ車などでは感じられない、きめ細やかで丁寧な印象が出ています。
内装などの豪華な作りではなく、この車の「質の高さ」を感じています。
2.0Lエンジン
出典:http://www.mazda.co.jp/cars/roadster-rf/grade/?link_id=sbnv#roadsterrf
ルーフ以外で、ロードスターから変更された最も大きなものがエンジンです。2.0Lに排気量がアップされただけでなく、これはこのロードスターRFの性格を決めています。
マツダ・ロードスターの1.5Lエンジンは、131ps/7,000rpmであったのですが、マツダ・新型ロードスター RFは158ps/6,000rpmに変更されています。
トルクも15.3kgf・m/4,800rpmから20.4/4,600rpmなり、ピーク回転がだいぶ下がって、街乗りでの使い勝手がだいぶ良くなっている感がします。
この車の性格上、つまりロードスターとしてはこれは一大変革で、クルマの性格が違うと見るべきでしょう。車重では100kgほど重くなっているので、パフォーマンスで大きく違わないでしょうが、クルマの性格としては別物と捉えるほうが正解です。
さて、実際に走り出すとその違いは明確でした。
マツダ・新型ロードスター RFは、マツダ・ロードスターとは性格を分けてセッティングしているのが良く分ります。
試乗車はAT
筆者は、これまで2台のマツダ・ロードスターを乗ってきたのですが、MTでなくATであったので、これまでほとんど自身で運転することはありませんでした・・・・➡【マツダ・新型ロードスター RF登場】試乗記[4]
マツダ・ロードスターRFの中古市場は?
カーセンサーのデータによると、マツダ・ロードスターRFの価格帯は218万~530万円で、総合評価も4.0と良いですね。(2020年10月調べ)
他の中古車販売データでも、評価は3.6~4.6となっており、状態の良いロードスターRFを購入するにはおすすめです。
経歴のしっかりしたワンオーナーのクルマを購入することが、中古車購入で失敗しないコツです。ロードスターRFは、長いクルマの歴史の中では新しいクルマなので、見極めは容易な方でしょう。
➡【新型マツダ・CX-5に乗る(1)】試乗車なし!GVCを試乗する[1]
➡【新型マツダCX-5北米仕様発表(1)】ロサンゼルス・モーターショー2016
➡【マツダ・アテンザ(1)】スカイアクティブ・テクノロジー