箱根湯の花ゴルフ場について、企業コンサルタントとしてのコラムです。集客方法、管理技術が含まれているので、他業種の経営のヒントにもなるかもしれません。
箱根湯の花ゴルフ場、知恵の輪サイトの見立て
西武系列の生き残りとなりますね。パブリックで初心者にうってつけのコース。
「接客のプロ」の伝統
コメントを見る限り接客について破たんはなく、手慣れた対応が出来ているようです。GDOの総合評価で大厚木カントリークラブを上回るのは妙なものですが、アコーディア・ゴルフ(AG)の経営に比べると「客商売の自明の理」は外していないと言えます。特段に努力しているのではないのですが、コースの設計コンセプトに合った客層をとらえるのが上手なようです。このあたりが客商売のプロたちの仕事なのでしょう。プリンスホテルにお世話になった時に持つ感想と同じように感じます。
AGの人たちは客商売であるのに異常とも思える「高慢さ」を感じさせて、お客様を「上から目線」で見てしまっているようです。稟議を決済する基準を見直して、組織運用を勉強する必要があります。
「客商売の自明の理」を知っていれば、コース条件が良ければ、特段の施策がなくても、ある程度の評価を得られる良い例です。このコースは、大厚木カントリークラブなどでは勉強するとよい事例で、この程度のことが出来れば、おそらくは総合評価4.0を超えられるはずで、客単価を上げることもできるでしょう。
コースの評価
このコース、私はラウンドしていないのですが、コースの評価を概略しておきます。コースは山岳コースと見られがちですが、意外にフラットで短くフェアウエイはそこそこ広いので、初心者向きのコースと言えます。ハンディ30ぐらい100切りを狙うようになるまでは、このようなコースを選んで、ボールをたくさん持ってラウンドしてもらいたいものです。
プリンス系ゴルフ場のホテル併設ゴルフ場は、リゾート気分で「お遊びゴルフ」向きに作られていますので、都心からも日帰りでプレーできるゴルフ場として、利用価値は高いものと言えます。
別の観点で難しいでしょうが、レッスン企画などに積極的になって、初心者ゴルフに取り組んでもらいたいゴルフ場です。メンテナンスもそこそこで、パブリックとしては十分なのでしょう。
客数45組で渋滞なし
18ホールで45組入り、渋滞が起きないコースは幸運であると同時に、さらに6分間隔でのスタートを企画するにはどうすれば良いかを考えると技術的に向上できると考えられます。2時間10分程度で回れることが必要でしょうから、このコースならある程度のスロープレー対策が出来れば可能であり、現状の経営姿勢では難しい課題でしょうが、向上心として取り組んでもらいたいものです。
AGのコースのように渋滞が慢性的で、苦情の口コミを書かれても平然と無視できるのは、異常な神経であると受け止めることです。苦情が出ることは仕方ないとしても、その他の点で補えるものかなど努力している姿勢であれば、お客様には伝わっていくものです。
ファンド体質が表面に出てしまうのは「接客」なのかもしれません。村上ファンドの姿勢では「客商売」は出来ないでしょ。GSだとAGの現状ですね。
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