「ゴルフ」も「コロナ」もリスクマネジメントが絶対大事! 最悪を想定して行動する人が救われる!

日記

ゴルフ歴が長い方は、コース攻略を考える時きっとリスクマネジメントをしているはず。そうすれば、リスクを避けてスコアアップが望めるからだし、シングルさんにもなっているはずです。このリスクマネジメントは、商売でもビジネスでも必要な技術です。また現在、我々は未知のウイルス、新型コロナウイルス感染拡大に立ち向かっていますが、これこそリスクマネジメントが必須の場面です。



 

リスクマネジメントとは「最悪の事態を想定する」こと

今回の新型コロナウイルス感染対策において、日本のリーダー、つまり安倍首相や官僚の対応が後手後手になっていることで、国民はもちろん世界からの評価はよくありません。

それはなぜか??

1つには、リスクマネジメントがうまくなかったからでしょう。

いち早く危険を察知して動き、感染者数や死者数を少なく抑えている台湾や、以前からパンデミックを想定していたため国民への対策が速かったドイツやフランスなどと比べると、その差は歴然です。


リスクマネジメントとは、簡単に言ってしまえば、まずは「最悪の事態を想定する」ことです。

イメージとしては、起こった問題のゲージ(ものさし)をアナログに設けて最良から最悪とした場合、その最悪を想定(想像)して対策を打っていくことです。
最悪の事態を想像、予測、想定して、起こりそうな問題を模索し、その対策を準備しておけば、事は乗り切れるはずだからです。(ビジネスの場合、対策は最低3つを用意すること)そうすれば、現実にそれが起こったとき、慌てることなく処置していける可能性が高くなります。

その逆に、楽観的に考えて「大したことはないだろう」「まさかそんなことは起こらないだろう」との思い込みで、最良の方向を向いてなおざりの対応をしていくと後手後手になり、万が一最悪の場合が起こった時には対処しきれなくなるのです。すると、損害が大きくなります。

リスクマネジメントは、経営者など組織のトップが備えておくべき技術です。小さな組織であるプロジェクトリーダーもそうですし、家族のリーダーでも同じことです。緊急事態が起こった時、その能力、対応力が試され、結果を比較してみれば歴然としてきます。

 

「変化点」を捉えるのも大事!そうすれば、「初動」が速くなる

もう1つ大事なのは、リスクはいつでも起こりうると思っていることです。(「ネガティブ」と言われるかもしれませんが、後で実力が分かります。)

それには、平均、つまり正常時や平時がどういう状態であるかを把握できていること。小さなバラツキ(標準偏差)があったとしても、どのくらいの幅に収まっていれば正常であるかも把握しておくのです。ビジネスであれば、日常必要なデータを採って観察していることです。すると、「特異点」という異常なデータがグラフに表れてくることがあります。

今回の新型コロナウイルス感染拡大のようにデータが採れていない時でも、様々な情報から”これはいつもより理解しがたい現象が起きているな…””なんとなく様子がおかしいな…”と感じたことを客観的に意識することです。つまり、察知するということです。

そうすると、【「平時」から「緊急事態」への変化点】をすぐに捉えることができ、気持ちや行動も切り替えることができます。想定しておけば、意外にメンタル的にも強くなれるのです。

今回のパンデミックでは、この変化点を捉えたのは、台湾が速かったですね。リスクマネジメントは、この「初動」も大事なのです。そうすれば、「タラレバ」はなくなります。

変化点については、トヨタ生産方式を学べばよく分かりますし、実践している人ならばピンとくることでしょう。

↓↓↓「知恵を出す」ということはどういうことか?『できない言い訳をする頭で、どうすればできるかを考えよ』!トヨタ社内での教訓。知恵の数だけ人は成長できる。

 

ゴルフの場合のリスクマネジメント

ゴルフコースに出られるようになって、スコアもそこそこになると、スイングももちろんそうですが、コース戦略を考えるようになります。

このコース戦略でも、リスクマネジメントを行えるようになると、スコアアップを望めます。

1つのホール全体を俯瞰してみて、どこにボールを落とすとリスクが高いか考えたりします。OB、バンカー、池など。ゴルフコースではリスクがあるのが当然です。

その時、良いイメージ、つまり自分が良いショットをした時しかイメージしていないと、最悪の場所にボールが飛んでしまった場合、そのギャップでストレスになりますね。これが、リスクマネジメントができていない証拠です。

アマチュアゴルファーの場合、正確なショットができないのが普通?ですから、最悪の場所にボールが飛んでしまうことは多々あります。だから、それを想定して準備できていれば、慌てることはなくなります。

さらに、フェアウェイでのショットだけでなく、バンカーやベアグラウンドなどでのトラブルショット(技術)を練習しておく必要があります(スキルアップ)。それに必要な(適正な)道具を選定しておかなければなりません。で、それにかかるお金も必要でしょう。

つまり、「ヒト(技術)、モノ、カネ」を調達しなければなりません。ビジネスではもちろん、物事を成すのに必要なものです。

ゴルフで上達したいがために、我々はそれを惜しまないはずです。

これは、プロゴルファーでも同様でしょう。いや、最強のタイガーウッズほどこのマネジメント技術を駆使しているはずです。だから、結果を残せる。

↓↓↓タイガー・ウッズが19アンダーで優勝したZOZOチャンピオンシップ(習志野カントリー)の記事。彼のコースマネージメントが垣間見える。


あるプロに聞いた話ですが、どんなに調子いい時でも、やはりコース攻略するときは「最悪のことを考える」と言っていました。例えば、セカンドショットでグリーンオンを目的としているとき、ガードバンカーに入れてしまうことやグリーンオーバーすることを考えているそうです。プロのことですから、バンカーショットやベアグラウンドからのショットはアマチュアより簡単なことで、万が一そうなっても慌てることは全然ありません。ただ、最悪のことを想定しているだけで、メンタル的にはとても安定するというのです。つまり、当然そうなると思っていれば、「平時」と同じ気持ちでプレーできるのです。これが想定できておらず気持ちに余裕ができなくなると、それからの長丁場でメンタルが安定しないからなのだそうです。考えてみればそうですね。総合的にみるとダメージのほうが大きく、良いスコアが得られないでしょう。つまり、心が「タラレバ」に支配されてしまうのです。「あそこであんな失敗をしてなければ、こんなはずではなかった…」と。

最悪のことを想定して対処方法をいくつか用意しておけば、結果的に「想定内」に収まるので、自信も持てるようになるのです。ゴルフでも同じことです。例えば、どんなライからでも打てる得意クラブを持っておくなどです。

 

対策がムダに終わることを躊躇しない

さて、リスクマネジメントの大切さは、修羅場をくぐった人ほど実感していると思います。

今では戦争経験者もいなくなっていますから、そのフィールドはビジネスの場面でしょう。経営やプロジェクトで難しい舵取りを任された人などは、最悪の場合に対処するため用意した複数の対策が1つ…2つ…と失くなっていくときの恐怖感を語る方もいます。

これが戦争だったら「死」を覚悟するときでしょう。いや、ビジネスでも同じことでしょうし(自殺した経営者もいました)、今、新型コロナウイルスに感染して可能な対策を打ってもらえない人も同じ境遇のはずです。

それを考えると、政府や医療の体制では、できることは早くやってほしいと願うばかりです。

でも、それとは逆に、「リスクマネジメントのものさし」を持って最悪を想定して対策を講じていたけれど、「運よく」最悪の事態に陥らずに物事が収束することもあります

すると、準備していた対策がムダになることがあるのです。

つまり、「ヒト・モノ・カネ」がムダになるのです。

そうすると、これに対して攻撃する人々が出てきます。「だからそこまでやる必要ないって言ったじゃないか!!!」

でも…「それはあんた間違いだよ!」と、堂々とそれが言えるリーダーであってほしいです。あの時、何が優先であったかを分かっているはずです。

ドイツでは、以前からパンデミックを想定していたので、平時から病床を多く確保していたそうです。そして、今それが役に立っています。でも、パンデミック前は「使わない病床に国費を使うのはムダである」と反対もあったそうです。けれど、ドイツは万が一の時国民の「命」を守ろうとしていたのです。

そう、リスクマネジメントは我々が生きるためにあるのです。それを決して忘れないように。

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