【あ・うんのゴルフ4スタンス理論を解釈する(50)】ドライバー飛距離[2]

ゴルフギア(道具・用品)

4スタンス理論のA1・A2・B1・B2の4つのスイングタイプと、ゴルフクラブの関係を考えます。クラブとヘッドスピードとの関係は深いことは当たり前ですが、それぞれのスイングタイプによってゴルフクラブの特性を合わせる必要があるのか考えてみます。



【あ・うんのゴルフ4スタンス理論を解釈する(49)】ドライバー飛距離[1]

バックスピン量

20年ほど前から、バックスピン量が大きすぎると飛距離が伸びないことに、ゴルフクラブ業界は気付きました。

※バックスピン量とは=飛んでいく方向とは逆向きにボールが回転する量です。これが多ければ「揚力」が生まれて高く上がります。多すぎると高く上がるだけで飛距離が出ないということもあります。逆に、少なければボールは上がらず失速するので、ドロップして飛距離は出ません。

ゴルフでは出来るだけ遠くに飛ばしたいので、現在は「適正なバックスピン量」は2200~2500回転と言われていますが、「打ち出し角」との関係も模索されています。(以下で説明)

それまでプロの強い打球というのは、低く打ち出されたボールが今で言うところの吹き上がり、高く上がって落ちる弾道を理想としてきました。パーシモン時代には、それがヘッドスピードの高い人の弾道として、あこがれの的だったのです。

下の絵の、一般的なボールの弾道よりも低く出て、高さも申し分ない弾道があこがれでした。

引用:テーラーメイド http://taylormadegolf.jp/tp5.html

ドライバーのヘッド素材がパーシモン(柿木)からメタルとなり、容量も大きくなるに従い、ヘッドのデザインの自由度が増して、研究が進んできたのでしょう。

ジャンボ尾崎が極端なハイティーアップでアッパーに打ち出し始め、絶大な飛距離を誇るようになると、バックスピンが多すぎてはいけないことが知られるようになりました。

現在、バックスピン量が少なくなったのは、ボールをより軟らかく作って、ヘッドスピードが速い人が打って大きくつぶれても、復元出来るほどの素材が出来てきたことによります。かつて女性用のボールをPGAシニアツアーの選手が使って飛距離を伸ばし、あまり飛ぶので「バイアグラボール」と言われたこともあります。

なので、それから新規にコンプレッション(ボールの硬さ)が小さい男性用ボールが一斉に開発が進んでいきました。これによりコンプレッションで分けられていたボールの種類は意味をなさなくなり、かなりの幅のヘッドスピードに対応できるボールが出来てきました。

現在は、ドライバーでは逆スピン量が少なく飛距離が伸び、かつアプローチなどではスピンがかかる一石二鳥のボールが開発されています。それまではコンプレッション表示はもっと細かくて、「飛距離」「スピン量」どちらを重視するかで選ぶしかありませんでした。

引用:テーラーメイド http://taylormadegolf.jp/tp5.html

上図のように、2017年マスターズで勝利したガルシア選手が使用していた、最新のボール「テーラーメイドTP5」では、外側カバーは硬く、中のコアは柔らかいため、ヘッドスピードが速い場合は大きくつぶれてスピン量を減らし、かつアプローチなどのヘッドスピードが低い場合には外側のカバーが硬く、アイアンフェースに食いついてスピンをかけることができます。

引用:テーラーメイド http://taylormadegolf.jp/tp5.html

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打ち出し角度

※打ち出し角とは=ボールをヒットした後、つまりインパクト直後のボールが飛び出していく角度です。

前述したとおり、打ったボールが低く打ち出されてバックスピンで吹き上がり、高く上がっていくのはキャリーを縮めていまいます。急角度で落ちることからランも少なくなるので、飛距離にとってはどうなのか?と意識されるようになりました。

それで、スピン量と打ち出し角度の関係が実験されるようになり、「バックスピン量2,000~2,500rpm・打ち出し角度15度」程度が理想と言われるようになりました。

しかし、これもヘッドスピードが大きく影響するので、45m/s程度を基準として、実際の狙いどころを調べる必要があります。50m/s以上の人では打ち出し角度が高ければ(17度以上)、1,500rpm程度でもロスが少ないのではとも言われます。

ヘッドスピードが38m/s以下の場合、逆に逆スピン量が2,500rpm以下であると打ち出し角度が15度以上あってもドロップしてしまい飛ばないことが知られています。

なので、女性アマチュアゴルファーは、まずはヘッドスピードを上げることを強くおすすめします!

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ロフト角との関係

ヘッドスピードを余すことなく受け止め、ボール初速に替える最も効率の良いロフト角は、物理的には0度です・・・【あ・うんのゴルフ4スタンス理論を解釈する(51)】ドライバー飛距離[3]➡