【あ・うんのゴルフ4スタンス理論を解釈する(53)】ダウンブローの科学1(動画あり)

ゴルフ・スイング理論

アイアンショットでは「ダウンブローに打つべき」、または「ダウンブローは必要ない」との論争を聞いたことがあるでしょう。PGAツアーでは、プロがダウンブローで打つと草履のようなターフを取って、ボールがグリーンにのるとバックスピンで戻ってくる見事なショットをテレビ中継では見ます。アマチュアゴルファーはどうすればよいでしょう。

➡【あ・うんのゴルフ4スタンス理論を解釈する(52)】ドライバー飛距離[4]




あこがれのバックスピンはダウンブローから

以下のYouTube動画は、あこがれのタイガーウッズのアイアンショットです。ダウンブローに打ってます。(英語では「ディセンディングブロー」と言ってます)

ゴルフスイング研究部さん、動画拝借いたしましたm(__)m

ダウンブローとは、簡単に言うと、鋭角的にダウンスイングを下ろして、上から叩くという感じです。このメリットは、ボールにバックスピンがかかりやすくなり、狙った距離でボールを止めることにあります。

ダウンブローが打てるってことは、あこがれのバックスピンをかけることができるってことだね!

 

タイガーウッズの上動画を見ると、ボールを打った後に地面を削っている(ターフをとっている)のがわかるでしょう。

ターフを取ることはダウンブローに打っていなければできないことですが、一方で、ゴルフスイングのレッスンでは「ターフと取るな!」とも聞いたことがあります。さてどのようなことなのでしょうか?

初心者ゴルファーには聞きなれないかもしれませんので、一応言っておくと、ターフは単純に芝生のことです。インパクトの時にクラブがこそぎ取ってしまう芝生のことです。

「ゴルフの4スタンス理論」では、ダウンブローはどのようなこととなるでしょう?

 

ダウンブローが生まれたわけは?

その前に、ダウンブローについて前置きを…。

元々、ダウンブローの必要性はクラブとボールとのかかわり合いから生まれています。

現在ボールの直径は、1.68インチ(42.67mm)以上と決められています。当然に直径は小さい方がボールは飛ぶので、規格ぎりぎりに作られることになります。

すると、ボールの重心は、地面から21.335mmのところにあることになります。大昔には、今より直径が1.52mm小さいスモールボールであったので、さらにボールの重心は低い位置にありました。

昔は今よりボールが小さかったのね。

この小さいボールを高く上げるには、クラブの重心を下げるしかないのですが、昔は現在のマッスルバックよりも重心が高いゴルフクラブしかありませんでした。だからもちろん、アベレージゴルファーや初心者でも重心の高いクラブを使っていました。だから、本当にゴルフは難しかったですよ。

ロフトのあるクラブならレベルブロー(つまりこれがターフを取らない打ち方)に振っても、ロフトがボールを拾ってくれてフェースをボールが滑り上がってくれます。だから、ロフトのあるクラブは容易にボールを上げることが出来ます。

でも、ロフトのない(立った)ロングアイアンになるほど、ダウンブローに打たなければ、ボールを拾うことさえできなかった時代の話です。

なので、ターフをとるほどダウンブローに打ってボールの重心にクラブを当てなければならないのです。

↓↓↓以下は、タイガー・ウッズ使用のマッスルバックアイアンで昔のアイアンに近い形状。頭文字TWがついてますね。「テーラーメイド P7TW」。やはりシンプルなデザインが美しい! 初心者の方には、特にお勧めできません!というか、これは自分で使うんじゃなく、観賞用ですかね(*^^*)

現在は、以下のような易しいアイアンがたくさん出ています。キャビティアイアンです。

↓↓↓上記タイガーウッズ使用クラブの対極にあるようなアイアン「ゼクシオトゥエルブ」。もちろんポケットキャビティ。データだけ見ると重心高があって低重心でないように見えるが、それはヘッドがデカイから! その分安心感があってスイートスポットも広く、FP・重心距離・重心角ともにバランスが取れていて、アマチュアゴルファーにはもってこいのクラブになっている!

 

レベルブローが普通になってきた現在?

前述のように、重心位置がが高くてアイアンが超難しい形状だった時代に比べると、メーカーもクラブの重心を下げる努力が始り、どんどん易しくなっています。

重心高が21mmよりも低くなってくる、つまり低重心のアイアンならば、ウッドクラブを使うように。水平に自然にスイングことが出来るようになりました。

つまり、レベルブローってことね。

だから、最近はダウンブローじゃなく、レベルブローに打ちましょう!ということになってきたのです。

そうなっても、アイアンを打つのが難しいというヘッドスピードが低いゴルファーには、アイアンよりも重心の低いウッドやUTがとてもラクであることは言うまでもありません。

アマチュアが打ちやすいアイアンのロフト

では、アマチュアゴルファーにとって、ダウンブローとかレベルブローとかあんまり考えないでも打てるアイアンのロフト角について考えてみましょう!

現在では、5番アイアンでロフト25度ぐらいまでがアベレージに使える限界のようです。これ以上のロフトの小さなクラブではUT、ウッドのほうが使いやすいはずです。

ヘッドスピードでいえば、42m/sぐらいまでの人にとってはロフト25度をアイアンの限界点と見ておくのが良いのでしょう。

基本的に、番手間の飛距離差が10ヤードぐらい、きちんと出る番手までが限界とみて選ぶのが良いようです。

例えば、45インチドライバーでヘッドスピード45m/sぐらいで、5番アイアン25度と4番アイアン22度の間ぐらいが限界のようです。それ以上になると、番手間の距離の差が出にくいようです。

私の場合は、4UTからユーティリティにしているのですが、下手をすると4UTはボールが上がってしまい、5番アイアンぐらいしか飛ばない場合もあります。4UTのバックスピン量が多すぎるのでしょう。向かい風の場合には要注意です。

 

4スタンス理論タイプ別、ダウンブローとの相性

次は、ゴルフの4スタンス理論の4つのタイプ別にみて、ダウンブローの打ち方は合っているのかどうか考えてみます。

4スタンス理論でいうと、インパクトゾーンの長いA1・B2にとって、ダウンブローまたレベルブローどちらの打ち方でも対応しやすいと言えるかもしれません。

下から入りやすいB2である私は、ウッドとアイアンでは打ち方を変える必要を・・・・

あ・うんのゴルフ4スタンス理論を解釈する(54)】ダウンブローの科学2