【たまに集客の達人[イベント3]】オリンピックと経済効果[3]

集客の達人(経営)

オリンピックのための競技場建設について「予算の削減」が進められようとしており、競技団体は反対しています。オリンピックは人類最大のイベントですので、今回は、「集客」の観点から「イベント」の本質について見ておきます。

☚【たまに集客の達人[イベント2]】オリンピックと経済効果[2]

蹴とばし

どのような広告でも1回で成功することはめったにありません。それは宝くじに当たったと受け止めるべきです。ストーリーが繋がっていなければ物理的に起きえないからです。最低でも3回、同じことで同じ人に違った角度からアタックできなければ、購買動機を購買する行動に出るレベルにすることはできません。一回で動いてくれたのなら、もともとお客様の方から、いずれ購買行動に出てくれるレベルなのです。

少しずつ購買動機を上げて、きっかけがあれば行動に出る寸前までもっていきます。そして、行動に出るきっかけとしてイベントを使うのです。これが広告のコツです。

オリンピックは最終的に何を国民にもたらしてくれるのか・? これを明確にしなければなりません。目的のないイベントは長期的視野で成功するはずもないのです。

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オリンピックは経済振興策?

オリンピックを経済振興策の起爆剤にしようとして誘致しています。つまり経済効果を目的としているのです。このように漠然としていては効果がないばかりか、その後の処置で損害を出します。

経済振興策ならば、どの位置で、どのような産業を新興するのか明確にして、ストーリーを描くのです。国が介入する理由、東北振興策であるのなら、開催地は当然に東京だけでなく東北にも配置すべきです。その前段階のキャンプ地としての誘致でも、観光が目的の一つであるのですから、全国に配置するように計画すべきです。オリンピックに必要な技術の振興が目的ならば、単に展示ではなく実用し産業展開まで考えるべきです。もっともっと事前のシミュレーションが必要です。組織委員会が利権のボスでは効果は半減します。純粋に技術的に考える人にすべきでしょう。

3兆円を使うのであれば、それなりの効果を保証しなければなりません。民間の計画であれば「とんでもないずぼら」と言えます。・・・つづく