【ゴルフ・ギアとスイング(3)】シャフト[2]

ゴルフギア(道具・用品)

シャフトの仕様で硬さと重さだけでしかデータのない時代、「クラブにスイングを合わせろ」と言われていました。確かにクラブを購入するにも詳しいでデーターはなく、フィッティングの機会もないので、手に入れてからクラブに合わせてスイングを工夫することが大きな手間でした。しかし、それでどうしても合わない場合には、中古市場もなく、知り合いにあげてしまうのがいつものことでした。

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シャフトのスペックをどのようにみるのか?[2]

@sinsan38が投稿した写真

トルク

トルクとはチップ(先端)から1,040mmのところを固定して、40mmに1フィートの計器に1ポンドの重りを付けて、シャフトが何度ねじれるかを見ていますので、数字が大きいほうが良くねじれるシャフトとなります。

硬さと重さは気にかけていても、トルクを見ない人は多いものです。スイングには硬さだけでなくトルクも大きくかかわっており、手首の返しは必ずあるのであり「あまり手首を返さない」とするスイングは、「あまり速く返さない」との意味で返さなければスイングにはなりません。つまり手首を早く返す人はトルクが小さいほうが、合わせやすくなるのであり、返しが弱く早く返せない人には、トルクが大きいほうが横方向のためが出来てヘッドスピードが速くなるわけです。

どちらにちてもシャフトは「ため」すなわち「遅れる」スプリングのような働きをタイミングよく使えることが、「自分に合ったシャフト」となるのです。

キックポイント


最近、注目されている特性で、データが公表されていなかった昔は、振ってみるしかありませんでした。最近では「元調子、中調子、先調子」とだけは表示されるようになりました。中には「ダブルキック」など2カ所のキックポイントがあるシャフトもあります。つまり、これらはシャフト全体でどの部分が相対的に柔らかいのかを現しており、元調子はシャフトのバット側、つまりグリップ側が全体の中では相対的に柔らかく、スイングすると一番手元が曲がってくることを意味しています。

このキックポイントはスイングとの兼ね合いが最も強いと考えられる特性で、その人の癖に合わせる必要があります。最近では少なくともシャフトを3分割して、キックポイントがどこにあるのかでシャフトの特性を表示しようとする動きがあります。

しかし、これもヘッドの特性もあるので、合わせるには振ってみるしかないのが現実ではないでしょうか。

【ゴルフ・ギアとスイング(4)】シャフト[3]