【ゴルフ場評価を始めて思うこと(2)】商圏[1]

日記

神奈川県を中心としてゴルフ場評価を進めてきてみると、口コミ評価の集計と人口統計・ゴルフ場ごとの客層データ・コースデータなどを合わせると、ゴルフ市場が鮮明に分ると感じます。個別のコースが口コミデータのどの部分に注目していくと、コストダウンと集客に成功できるのかが的確に分るでしょう。

注意すべきは商圏の設定

そのとき勘違いしないようにするべきなのは、各コースの商圏の設定です。

「首都圏にコースを集約する」と言った大雑把な見立てでは、技術力が向上せずに撤退を繰り返すしかなくなります。

神奈川県下のゴルフ場は総じて立地は良いと見られますが、その経営方針の違いで倒産もあったのでしょうし、モラルの低下を招いたことも、予約サイトの口コミから分ってしまいます。

相模野カントリー倶楽部は「大したコースではありません」が、ゴルファーのモラルは高いようです。対して大厚木カントリークラブは、プレイヤーのモラルが低くコースが荒れています。太平洋クラブ相模コースはメンテナンスは良いのでしょうが、ゴルファーのモラルは総体的に低いと言わざるを得ません。

相模野カントリー倶楽部は、なぜゴルファーのマナーが良いのか考えてみると、メンバーが多数でキャディー付のため、ボールマークなど整備も良くなるわけです。セルフを導入し始めて、少数ならば良いのでしょうが、多数となるとどうなるかです。

昔、週に1日休業日を取り、コースのメンテナンスに充てていたときがありました。また最終組の痕、メンテナンスの係が追ってきていました。毎日、バンカーも車が主体ですが整備していました。多いところでは、プレー中にバンカー均しが、回っていたところもあります。人件費をケチるだけでは、サービスレベルは下がる一方です。

このような差がどうしてできるのかを、データで掴むことが出来るでしょう。

個別のゴルフ場の商圏を掴む

個別のゴルフ場がどのようにすれば良いかを見つけるには、商圏内の市場の動向を見定める必要性があります。そのときほとんどのMR技術者が間違えるのは、「商圏の設定」です。ほとんど距離で考えてしまうのです。またゴルフコースの場合は、来場するときの時間で捉えることはしています。それを綿密に想定して行くべきなのです。幸いなことに、ゴルフ場は過去のお客様のデータがあります。それにゴルフ場側の施策を想定して、客層の変化を加えます・・・・・つづく

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