【ジャンボ尾崎、セブンドリーマーズと所属契約(1)】

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ジャンボ尾崎(尾崎将司)が、カーボンシャフトの会社、セブンドリーマーズと所属契約しました。

「今更、なぜジャンボなのか?」でしょうが、それは製品と深く関わっています。


元々、ジャンボは商売がうまいとはいえず、WOSSでひどい目に合って、ゴルフ場建設などにも関わって大きな借金を残しました。民事再生でだいぶ減って16億円ほどであったと思います。奥さんの手掛けた商売であったと言われていますが、ジャンボ軍団の合宿地であった自宅も売り払い、ゴルフプレー一筋に戻っています。

 

その道のプロ

ジャンボのように専門外のことに乗り出して失敗する例は多いのです。プロゴルファーであるからと言って商売のプロではなく、経営の知識も分らずにプレーヤーの「ジャンボ」の権威で意見を言っても展開不能に陥るのでしょう。

税理士や弁護士が経営に深く関与しても、ビジネスモデルを壊すだけであることは良くあることです。資金の行き詰った企業が銀行管理に陥れば、ほとんどの場合はそのまま倒産処理となってしまいます。それは銀行マンでは「節約」しか出来ず、営業して積極展開は発想しないのです。

アコーディア・ゴルフ(AG)の動きを見ても、買収とゴルフ場運営の区別もなく、GSの資金に頼った極めて特殊な「乗っ取り屋」としての動作しかしていないのですが、それが自分たちのビジネスモデルと勘違いしたフシがあります。GSにとってはそこまでで事足りるので、「ケチる」ことで短期間の決算を良くして売り抜けています。これはとてもゴルフ場運営会社のノウハウではなく、「極めて狭い知識」を経営と勘違いしたのでしょう。GSのノウハウはそれしかないのですが、専門分野と捉えるべきが経営ノウハウと思ったのでしょう。

またREATの知識なども専門知識ですが経営技術ではありません。資金を調達する技術の一つです。問題は「調達した資金をどう使うか?」、つまり「ビジネスモデルにどのように投資するのか」であって、「株主還元のみを目的としてよい情勢であるのか?」の判断がありません。決算内容において、これまでの経緯を理解し、これからの市場の動きを合わせて、ビジネスモデルをどのように展開すべきなのかを考えるのが、経営戦略です。マネーゲームは「資金をどう動かせば増えるのか?」と言った発想であり、「実際に稼ぎ出しているビジネスモデルにどのように投資するのか?」とはずれた概念です。村上ファンドはさらに「今ある資金を株主還元として全て吐き出させる」考え方で、先々のことなど全く考慮していません。だいたい企業の立場で考えていないので、「近い将来企業をつぶしても構わない」との概念で含み資産まで吐き出させます。

狭い視野の専門知識では経営は成り立たないのが基本です。GSなどファンドの大多数が、投資家の狭い視野で企業を見ていると考えるべきです。そのため「ハゲタカ・ファンド」などと言われてしまうのです。

市場主義の中で生まれた「金融市場」に重きを置きすぎて、生活にかかわるGDPを落としている可能性があります。

ジャンボの過ち

ジャンボの過ちは、少なくとも狭い専門分野の視野で経営を考えることの過ちを教えている・・・・・つづく

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