【トランプ大統領にとっての武力攻撃(1)】最強!アメリカの空母打撃群

トランプ・アメリカ大統領

原子力空母カール・ビンソンが、シンガポールから朝鮮半島の近海に戻ってくると発表されました。つい先日まで米韓合同演習に参加していたカール・ビンソンをまた呼び戻すことを発表したのは、通常ではあり得ないことです。空母打撃群の行動を一般ニュースとして発表すること自体、異例であり狙いがあることが分ります。当然に北朝鮮に対するけん制と受け止められているのですが、事態はもっと深刻でありましょう。

もともと原子力空母ロナルド・レーガンが横須賀を母港としてこの海域では活動しているのであり、2隻をそろえるのは通常ではないことになります。



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最強!アメリカの空母打撃群

アメリカ海軍に空母打撃群は11ほどあります。ニミッツ級大型原子力空母10隻を中心に新型フォード級空母1隻、駆逐艦、フリゲート艦、補給船、原子力潜水艦など合わせた艦隊で、1つの空母打撃群で日本の航空自衛隊と渡り合えるほどの戦力です。

 

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これが全世界に配備されていることによりアメリカが全世界の制空権を握っていると言えるほどの力になってきました。原子力SLBM潜水艦の核戦力の後ろ盾があり、通常兵器で地域戦争に介入する戦力として「世界の警察軍」の実態です。さらには世界に対するアメリカの発言力であり、現実的な支配力です。

この空母打撃群の戦力で守られた海兵隊などの上陸部隊が、シリアなどの地域紛争に介入して戦闘を抑え込む力となってきているのは現実です。今回のアメリカ軍による威嚇抜きでは、中国は動くことはできないでしょうし、ましてや北朝鮮が日本の拉致被害者を返還するなどあり得ないことです。

現在の世界情勢では軍事力抜きでは「外交力」も持てないのが現実です。日本の外交力がアメリカ頼りなのは、ある意味仕方のない現実です。安保法制議論をするとき、この現実を無視して「外交手段で平和裏に解決する」と言っている議員は、世間知らずか詐欺師と言えるレベルでしょう。

2隻の原子力空母配備の示すもの

まず、2隻の原子力空母の空軍力は北朝鮮・韓国・日本の空軍力が束にかかっても勝てる可能性はないのでしょう。それは北朝鮮領空の制空権が、アメリカ軍にあることを示しています。こうして数隻の原子力空母と原子力潜水艦がいることで、中国でさえ領空の制空権を確保することは難しいでしょう。

正面衝突すればロシアでも難しいことです。ロシアには現実的な核戦力が整備出来ていますので、単純に比較できませんが、正面衝突してアメリカ軍に勝てる軍隊はないのです。人類史上あり得ないほどの最強力の軍隊です。北朝鮮のように孤立してアメリカに敵対しながら独立を守ることは不可能なことであると考えておく必要があります。

その1隻の原子力空母が、横須賀を母港としていることを知らないマスメディア関係者がいることが驚きです。世界の平和はこのような「核バランス」「軍事力バランス」で保たれていることを肝に銘じなければなりません。

絶妙のシリア攻撃

長年、社会で生きてきた人々であれば、今回のアメリカのシリア攻撃のように「スーパーな方法」をタイミングよく打ち出していける人が「出来る人」と言われている・・・・➡【トランプ大統領にとっての武力攻撃(2)】絶妙のシリア攻撃

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