【トランプ大統領・安倍首相、日米首脳会談(2)】ハプニングがなければ大成功?

トランプ・アメリカ大統領

事務方の調整が済んだ範囲では、自動車貿易摩擦の誤解も解け、それぞれに良い形となる合意が出来ているようです。また「お土産」問題について、日本からの新幹線に関する民間投資などで、トランプ大統領のメンツも十分に立つようです。問題はゴルフ会談も含めて「ハプニングがないか?」です。

朝日新聞 DIGITAL
http://www.asahi.com/articles/ASK2B2D6FK2BUHBI007.html
安倍・トランプ会談「自動車が中心議題」 米政府高官
2017年2月10日10時17分




➡【トランプ大統領・安倍首相、日米首脳会談(1)】ハプニングがなければ大成功?

➡【トランプ大統領、安倍首相とゴルフ会談(1)】日米関係の理解のほどは?

 

防衛・日米安保条約

マティス国防長官が先日、来日して示していた基本方針を逸脱するようなことはない様子で、対中国への強烈なメッセージとなるのでしょう。安倍政権としては日米防衛・経済のつながり強化を示せる絶好の機会となるのがゴルフ会談です。トランプ大統領・安倍首相が揃ってゴルフをすることだけで、世界に日米の強い結びつきをアピールできるので、日本のアジア外交にとっても有効なメッセージとなります。

上手くいけば、安倍首相の国内での立場も強化できる絶好の機会となるのでしょう。


EU諸国

ドイツ・フランスを主とするEU各国は、イギリスを含めて「自由・平等の民主主義精神」にもとづいてトランプ大統領の大統領令を批判しています。その彼らからは、日本の姿勢を非難される可能性があります。特に難民問題で苦しむヨーロッパ各国からすれば、「鎖国」と言っても良い状態の日本を非難することが考えられます。

一方でフランス・ドイツ・イギリスなど、「二枚舌外交」と言える政策をとるのが常でした。彼らは一方で武器輸出を行う「死の商人」ですので注意が必要です。非難をしながら裏ではトランプ政権とのパイプを作っているはずです。

経済的にアメリカ国内に投資できる力は、むしろ中国でありヨーロッパ各国はその余裕がないのが実情です。ドイツなどは、むしろ中国投資で先行しており、自動車輸出でもドイツ車も中国中心です。

ハプニングの可能性

トランプ大統領はオーストラリア首相との電話会談を切ってしまうなど、言動の乱れが大きい筈で、ゴルフ中のちょっとした会話の中で、勘違いされてしまうことが考えられます。基本的にトランプ大統領の物事の受け止め方は「誤解だらけ」と見ておく必要があり、何をどのように誤解しているのかも凡人には分らないと考えておくことです。

「安倍首相はオバマ前大統領とはうまくいっていなかった」と言われています。それはオバマ前大統領は「知性派」で民主主義・自由・平等など、その路線に沿って、少なくとも表向きは言動する人でした。しかし、安倍首相は「人ったらし」と言われており、周りには「右翼」と思われる人も多く、案外、トランプ大統領の側近たちと似ている節が見られます。そこで安倍首相にはトランプ大統領との首脳会談には自信があるのではないかと感じます。オバマ前大統領の正義・統治・利益とした理念に基づく言動よりトランプ大統領の「稚拙な言動」のほうが「組しやすし」と見ている節があります。

取り込まれず、反目せず、Win-Winの関係構築が出来る組み合わせが出来たようで、ハプニングのないことを願っています。

問題は会談終了後のトランプ大統領のツイッターです。

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