【トランプ次期アメリカ大統領(23)】TPP離脱[4]

トランプ・アメリカ大統領

トランプ氏がビデオメッセージで「就任直後にTPP離脱を各国に通知する」と表明しました。これで中国を中心とした経済連合が東アジアに浸透し始めて、アメリカ依存から東アジア各国が離脱していく流れとなることは、確実でしょう。

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資本主義経済の限界

現代の争いの形態では、戦争ではなく「自由貿易圏」の設立拡大なのです。EU・TPPなど関税のない自由貿易圏を出来るだけ拡大しようとしてきたのですが、そろそろ限界に近付いていると同時に、取り残される労働者が増えていることと、配当や金利、株式市場での利ザヤなど生産・サービス活動と無縁の稼ぎが増えて、格差拡大となって不満が蓄積しているときなのです。トランプ氏などは、これらの「不労の利益」をたっぷりかき集めた本人であり、今回の大統領選挙では、その犠牲者たちの支持で当選しているのは、極めて滑稽です。

グローバル化は一部の企業にしか利益にならない

TPPを実施すると日本の利益は、自動車産業などのグローバル企業に集中し、農業など国内産業は、世界の競争にさらされます。ピケティー氏の研究で言われている通り、格差が拡大していくことが避けられないメカニズムが、資本主義なのです。それも平等な競争などあるはずもなく「金持ちはより金持ちに、貧乏人は、それなりに・・・」となることが最良のストーリーなのです。

この矛盾に、現在の経済システムが耐えられなくなるのは、もはや時間の問題と認識すべきなのでしょう。世界の政治状況は、I S のことを含めて、「反グローバル経済」と言うべき方向性になってきており、トランプ氏の「とんでもない政策」は人類の新しい挑戦になるのかもしれません。

それはアスペルガー症候群の人の「天才と考えられる頭脳」が切り開いてくれることを期待します。

トランプ氏は「世界の救世主」となるのか「弾劾で失脚する道」となるのか、注目したいと思います。

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