写真出典:http://www.nike.com/jp/ja_jp/c/golf
2016年5月にアディダスがテーラーメイド(taylormadegolf)ブランド売却の方針を発表してから、すぐに8月にはナイキ(nike)がゴルフから撤退すると発表して、業界は激震しました。業界トップブランドが売りに出され、タイガー(Tiger Woods)、マキロイ(Rory McIlroy)などトッププレーヤーの所属するナイキが撤退したのです。
☚【ナイキのゴルフ用品撤退の事実(2)】ローリー・マキロイとタイガー・ウッズ~タイガーの要望で作られたドライバー
ゴルフ市場の掘り起こしは?
サッカーでも野球でも市場の掘り起こしが必要になってきた業種です。そして、アディダスも「ゴルフ業界は高度な技術を駆使して、市場を掘り起こしながら販売する必要のある市場」と捉えたようです。しかしそのため効率が悪いと判断し、テーラーメイドブランド売却の方針を決めたのでしょう。やはり楽に売れる市場が良いに決まっていて、撤退できるのは幸いなことです。
懸念するのは、これまでの経営者の姿勢とはかなり違ってきていて、「捨てるのが早い」ことです。
これは経営判断というより「投資判断」と言える現象です。昔の経営者は、これまで自分が築いてきたノウハウ、人材などを処分しなければならず、簡単に決断できなかったのです。しかし現在、投資判断と運用の分離が進み、捨て去るときも簡単なものです。そしてその陰で働いてきた人材は、路頭に迷うのです。日本のナイキで働いてきた人間も、この12月でクビになるようです。
経営者たちが投資の感覚から、深みにはまらないことは歓迎すべきなのでしょうが、アコーディア・ゴルフの経営者たちも「企業形態にこだわらない」として村上ファンドの要求に抵抗しなかったのは、社員の立場を顧みない、軽々しい決断でした。「これがファンド時代の経営者なのか」と実感した次第ですが、儲からない産業が衰退するのも早くなるのが目に見えています。ゴルフ・ギアの技術者たちはどこにくのでしょうか?
アディダスが売却でも、依然人気のテーラーメイドのアイアン
テーラーメイド GLOIRE グローレ F(中級者以上におすすめ!)
↓↓↓シニアプロの間でも人気(全米シニアに優勝経験のある井戸木プロもたぶん使用している)。1番手飛ぶという口コミもあるほど。また、本格的フォージドであることと、「顔がいい」ことでこだわりのアイアン好きに人気。こちらは、NSPRO930GH スチールシャフトだが、軽くて返りやすい先調子がいいゴルファーはカーボンシャフトをどうぞ。(中級者以上におすすめ!)
テーラーメイド AEROBURNER エアロバーナー(初心者におすすめ!)
↓↓↓大型フェースにワイドソールで構えた時に安心。また低重心で、ポケットキャビティのおかげでスイートスポットが大きい! あとはこねくり回さず、オートマチックに振るだけ。(まさに初心者向きのアイアンで、デザインも若い人好み! この辺がテーラーメイドの戦略のうまさ!)
プロゴルファー達の動向は?
トーナメントプロは高収入で、タイガーウッズのようにVIPとされてきましたが、これから先どのような立場に・・・・つづく
【ナイキのゴルフ用品撤退の事実(4)】ローリー・マキロイとタイガー・ウッズ~マキロイ使用のドライバーは?