【マティス国防長官・稲田防衛大臣が会談(5)】「尖閣は守る」

トランプ・アメリカ大統領

NEWSWEEK
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/02/post-6889.php
米マティス国防長官、稲田防衛相と会談「アジアの優先順位高い」
2017年2月4日(土)12時18分

日本側としては発表された内容で見るなら「予定通り確認できた」でしょうか。


➡【マティス国防長官・稲田防衛大臣が会談(4)】「尖閣は守る」

➡【マティス国防長官・稲田防衛大臣が会談(1)】「尖閣は守る」

 

稲田防衛大臣の発言で注目すべき点

マティス国防長官との会談の後の記者会見でアメリカの記者が「北朝鮮がミサイル発射などを準備しているとの情報でアメリカ軍が先制攻撃する場合、日本はどのようにするのか?」とした質問がありました。

この答えの中で稲田防衛大臣は「・・自衛隊は打撃力を持たない・・」と発言したのですが、これは大変重要なことで、中国・韓国などの国民が、まるで「日本は再び侵略戦争でも始めるような言い方」をするので、世界が注目しているこの会談で明確に「日本の自衛隊は海外に攻め込む装備を有していないことを具体的に話して、海外で活動する自衛隊の立場を伝えるべき」であると感じました。

稲田防衛大臣は勉強しているのであるのでしょうが、自衛隊の装備の根本を認識するには、周辺の知識不足が感じられて心もとない様子です。女性ですが防衛大臣ですのでこれは少々「荷が重い」と感じさせます。


専守防衛

自衛隊はその装備を知ればとても海外に進駐できる力はなくて「専守防衛」に」忠実な装備にしています。

例えば、航空自衛隊の主力戦闘機F-15Jはアメリカ軍使用では戦闘爆撃機で、戦時中のアメリカの大型爆撃機B29の数倍の破壊力がある、強力な爆撃能力を持っています。それを爆撃能力をわざわざ外して他国の脅威にならないようにしているのです。採用当初は空中給油能力も、他国まで飛んで行けないように外していたのですが、さすがに非現実的で滞空時間を延ばすために現在は装備しています。

爆撃能力は短距離能力しかない攻撃機を別に開発しているようで、装備の無駄ともいえる努力をしています。

このような平和憲法を忠実に守ろうとしている防衛装備であることを内外に発信するチャンスであったところ、少々装備品に対する基礎的、周辺の知識、認識不足が感じられました。原子力潜水艦も動力に原子力を使うことは問題ないように感じるのですが、ミサイル潜水艦が潜水したままで核武装の任に当たるので、日本は原子力も兵器には使わない姿勢を貫いています。これらは世界に誇るべき平和憲法を実践している姿ですので、大いに世界に発信すべきと感じます。

また「専守防衛」の旗印を世界に発信することで、PKO活動などでゲリラ兵などに無用に戦闘を挑まない日本の姿を認識してもらい、戦闘を挑まれない立場を支援することになるはずです。

無難な答弁だけでなく示すべき情報は認識できるように理解してほしいものです。

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