【上総モナークカントリークラブ】ジャック・ニクラウス設計で人気のゴルフ場!(2)

ゴルフ場評価

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上総モナークカントリークラブ、知恵の輪サイトの見立て

上総モナークカントリークラブは、コース設計がジャックにクラウスですので、かなり難しいコースとなっているようです。有名ゴルファーの設計はボギーペース以上のゴルファーにとって、ホール攻略ルートはほとんど考慮されていないものと覚悟すべきでしょう。

ですから、スコア90以上になってしまうゴルファーは、スローペースにならないように配慮して、前の組に遅れた場合にはボールを拾ってそのホールのプレーをあきらめることも考える必要があります。

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予約サイトの口コミ評価から見えるもの

上総モナークカントリークラブの総合評価はGDO4.3、楽天GORA4.2と立派なものです。楽天GORAの評価が珍しくGDOを下回っていますが、これは楽天GORAで予約するゴルファーのほうが、ゴルフコースの良し悪しを評価する目を持っていないのが通常で、設計の難しいコースは印象が悪くなります。景観が良いコースなどは逆にメンテナンスが悪くても高評価となっている傾向があります。いわば、よりゴルフの素人ではあると言えます。

このコースは管理もかなり出来ているようですが、優秀なコースの最後の課題「スロープレー、ボールマーク」などゴルファーのマナーに由来する問題の解決が残ってしまっているようです。

解決策の一案

ゴルフ場の個々の問題がありますので、ここでは解決策については具体的にしないことにしているのですが、1つだけ多くのコースで実施するとよい案を大雑把に書いておきます。すでに実施しているコースもあり、それなりに成果を出しているところもあるようです。それは、メンバーなどの「ボランティアの活用」です。

5、6年前になるでしょうか、太平洋クラブ相模コースの支配人に提案したことがあります。セルフが多くなり、プレーしていても次第にグリーンのボールマークが目立つようになって、数日以上前の痕であるとか、フェアウエイのターフの痕、ティーグラウンドの荒れようが気になっていました。出来る限り砂を撒いたり、ボールマークを直したり、バンカーを均したりしながらプレーしてみると、ハーフでくたくたになってしまいました。

これでは、キャディー付のプレーがかなりの数でないと、完璧な状態は難しいと感じました。

そこで、メンバーのボランティアを募って、プレーフィーを無料にし、ラウンドしながらコースのあらゆる点をメンテナンスしていくという案を支配人に提案してみたのです。

しかし、支配人は全く関心がない様子でした。何より「コースが荒れている認識」がなかったのです。通常に営業は出来ているので、面倒なボランティアを募集してまで、コースのクオリティを上げる動作の必要性を感じていなかったのです。

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組織運用の必要性

このようなところに、「組織運用」においてトップあるいは、管理職の無能さや怠慢さが出てしまうのです。まず、トップをはじめ組織全体で「より良いものを作り上げよう」とする意欲に満ちていなければ、役所仕事のように「怠慢」を決め込むのがサラリーマン根性でしょう。

トップが常に前向きに「品質を上げ、コストダウン」する姿勢を示していないと、組織はだれてしまいます。さらに管理技法など技術的支援をしていないと前には進みません。そこで「どのようにして組織だって、問題意識をもち、技術を取り入れ、問題解決を図っていくのか?」を考えなければなりませn。それが組織作りであり、組織運用です。

スロープレーの解決

ゴルファーのマナーの向上には、ゴルフ業界全体が全力で取り組まないと解決できない問題ではあります。その中で少しでも向上させる試みが動いていなければなりません。

ゴルフプレーの中でのマナーの低下は、社会問題でもあります。すなわち社会全体でマナーの低下がみられ、その原因が「幼児教育」から「学校教育」の問題であり、「価値観」の社会的低下であります。「ブランド志向」など価値観の乱れが起きているのは、社会全体で「しつけ」が緩み、「理解」を進めなければならないところつまり学校教育での「受験戦争」と言われる価値観のゆがみがあるため、物事を正確に理解しようとする努力をしなくなっている現状があります。短期主義など「軽薄短小」と言うべき価値観が「金儲け」と結びついて「労働基準法の無視」などに繋がって、社会全体の乱れとなっています。

この価値観の乱れたゴルフ場運営の元では、かつての「イギリス紳士」の礼儀作法、性善説に基づいたルールの実施はかなり困難となってきました。ゴルフ場運営会社自身のマナーが高くないと、プレーヤーがマナーの低下をするのは当然で、「マナーなどどうでもよいので、金儲けにつながらないスロープレーだけは困る」とする姿勢では、解決しません。ゴルフコース側のマナーの低さは、以前から目に余る状態ですので、プレーヤーのマナーの低下は、コース側の姿勢の反映であるとする認識で、問題解決に臨むことです。

 

このコースはかなり高いサービスの実施を行っていますので、それをプレーヤーのマナー向上に向けて浸透を図る企画が実施できる環境にあります。

ボランティアの活用は、コース側のマナーのレベルを向上させていかないと成功できないものです。このコースであれば成功できるのではないかと期待します。「組織運用」をぜひとも取り入れてください。

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