【何も決められない?小池百合子東京都知事(1)】全額負担と言わされた?

日記

東京オリンピック、パラリンピックの施設費用の内、500億円ほどの仮設設備の建設費負担割合を小池百合子東京都知事は、伸ばし続けてきたが、周辺県の施設に関して5月11日全額その建設費を負担する旨を安倍首相に伝えています。

NHK NEWS WEB http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170511/k10010977351000.html
小池知事 東京五輪 都以外の仮設施設の整備費用 都が全額負担
5月11日 12時58分

 


 

安倍首相との面談の裏側

小池百合子東京都知事が首相に申し入れた形をとっていますが、実は小池百合子東京都知事から面談の申し入れを受け、周辺県知事からの事前の申し入れを受けていた安倍首相が、「東京都が政府負担を申し入れる」ことを知って、丸川担当大臣に組織委員会を含めて調整することを指示していました。

丸川担当大臣からは「東京都は開催都市としての自覚に欠ける」と言った厳しい指摘も出て、安倍首相も苦い顔をしていたそうです。

➡【豊洲問題は初めから存在しなかった(1)】安全と安心[1]


仮設費用に限らずオリンピック・パラリンピックの開催費用に関して原則は、組織委員会50%・東京都25%・政府25%の原則で負担することになっているもので、開催施設を持つ周辺県が負担する話ではない。その原則論を無視して県側に費用負担を申し入れること自体「理が通らない」ことになっていました。

東京都としては予算を減らしたいのは道理としても、総額では変わらないのであり、その負担を周辺県に求めるのはおかしなことです。

小池都知事は豊洲問題などなぜ決められないのか?

豊洲問題に関しても決断を先延ばしにしているのが明白なのですが、なぜ決められないのか不思議です。30年以上、築地市場の老朽化を処置することで関係各位が議論を重ねてきたのですが、それを振り出しに戻して検討するには1,2年では済むはずもなく、どこまで行っても豊洲移転反対の意見は残るのであり無駄なことです。ある程度の混乱は、行政の仕事では起こり得るのでしょうが、東京都知事自身が業務の停滞を招いているのは理解しかねます。

オリンピック・パラリンピックの開場を周辺各県の既設の施設を利用することは、東京都からのお願い事項であり、これを始めから県知事に頭を下げて費用負担をお願いしているのであれば、その方針自体に問題はないのですが、お願いの筋でお願いせず、結論を先延ばしにしていること自体、理解に苦しみます。

いたずらに計画を遅らせオリンピック・パラリンピックの成功を脅かす姿勢と見えます。

「全額負担」と言わされた小池百合子東京都知事

オリンピック・パラリンピックの費用については組織委員会50%・東京都25%・政府25%で負担する原則的に決まっており、どの費用を負担するのかは問題ではないはずです。今回、安倍首相の話は、この原則で政府も負担することを確認しただけで、パラリンピックに限って費用負担を了承したわけではないと言っています。現状ではあくまでも原則論のようで、小池都知事のフェイクと見てよいのでしょう。

小池東京都知事は、安倍首相側の先回りの手配で「仮設費用は東京都が全額負担する」と言わされた経緯であるようです。安倍首相としては「早く決めろ」と言っているだけのようです。丸川担当大臣も「呆れて」厳しい発言をしたようです。

しかし、不思議なのは小池百合子東京都知事もこの件では原則論で良い筈なのが、どうして先延ばしにしたのでしょうか? もちろん政府に負担金を増やしてほしいのでしょうが、現在のところ全体論で要望するしかないはずなのです。また自分の評判を落とす言動をしてまで粘るのは理解に苦しみます。

小池百合子東京都知事は政治屋?

豊洲問題やオリンピック・パラリンピックの所作を見ていると、「難くせは付けるが前進しない」印象が強くあります。それも小池百合子都知事としても得にならない・・・【何も決められない?小池百合子東京都知事(2)】全額負担と言わされた?