【受動喫煙防止・東京都】条例は小池百合子の意向、起案は都民ファースト副幹事長 行き過ぎは人権侵害に抵触

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10月5日、東京都議会で、小池百合子知事が実質的に率いる地域政党「都民ファーストの会」と公明党が共同提出した「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」が賛成多数で可決、成立しました。「家庭内」での受動喫煙防止が柱で、施行は2018年4月。



小池百合子、都民ファーストの会の危険な体質

東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京都内室内禁煙へ条例化。

条例では、家庭での喫煙に対しても禁止していますが、これは受動喫煙に子供たちがさらされないためです。

しかし、都民ファーストの条例案では、家庭で喫煙している人を見かけたら「通報義務」を課す案でしたが、これは憲法論議にもなりえる危険が隠れた案でした。

 

小池都知事の危険性を垣間見せる「密告」を求めるような条例案が出されたことに驚きを隠せません。禁煙は進めるべきことですが、家庭内の出来事に「密告」を求めることは、子供の保護を進めるためと言っても、方法論として許すべきことではありません。民主国家なのですから、モラルを上げることで解決すべき内容で、独裁国家のような体制を作るべきではありません。「都民ファーストの体質」を危険であると感じます。

禁煙については大賛成ですが、小池都百合子、都民ファーストの体質は、民主国家として相応しいものとは考えられず、「ヒトラー」の匂いさえ感じさせます。

 

昔とずいぶん変わった

40年ほど前、私も禁煙したころでしたが、世の中では「大人になったらタバコと酒はつきもの」と言った雰囲気の中で、女性も喫煙をする人が増え始めたころでした。

私が禁煙したのは自身の「健康のため」と、子供が幼いころで車に娘を乗せると「お父さん、臭い!」と言っていたからでした。当時はまだ「受動喫煙」については、それほどヒステリックに言われてはいませんでした。

禁煙する前は、1日に40本は吸っていたので、周りからは「よく禁煙できるな」と問いかけられました。なぜか禁煙、喫煙は自在で、その後も友人が喫煙していると「1本くれよ」と声をかけて、一緒に吸うことにしていました。それは気まずい雰囲気にならないためです。

当時のタバコを吸うことが当たり前の社会情勢の中では、禁煙する方が「気まずい」のでした。世の中は変わるものですね。

 

健康被害の実際~私の場合

私の母親は、当時としては珍しく喫煙していました。親父も当然に喫煙家でしたので、私は受動喫煙を子供のころから、激しくしていたことになります。

その後、義理の親父はやはり喫煙していましたが、肺がんで死んでいきました。手術した医師は「こうなるからタバコは止めるべきですよ!」と、取り出した義父の肺を私たちに見せながら、強く語っていました。たしかに義父の肺は真っ黒で、とても機能していない状態でした。

➡参考:からだの教科書「肺がんの種類と原因と症状」~正常な灰とスモーカーの肺の色が画像でわかります。

 

私が禁煙して後、実の親父は脳血栓でこの世よを去りましたが、実の母は、喫煙が災いしてか「喘息」になり、苦しい発作を繰り返して死んでいきました。しかし、私も兄弟も受動喫煙が激しかったはずですが、現在まで健在です。私自身も、特段に影響を受けたとは感じません。

 

喫煙の意味

禁煙について記憶に残っているのは、45年ほども前になるでしょうか、作家の登竜門と言われている「文学界新人賞」を主催する、文芸春秋の雑誌「文学界」に掲載された小説によるところが大です。その小説は、喫煙家が大部分の時代、そんな昔なのですが「喫煙家が犯罪者のように追い回される」ちょうど現在のちょっと先の世界を画いていたのです。

今でも「作家」とはそんな先見の明のある感受性を備えているものなのだと感心します。当時はとても禁煙家が犯罪者のように追われることなど想像もできなかった時代です。

現在は、まだお金を中心に価値観を決めることなど想像もできない時代ですが、お金を価値観とすることが犯罪者のような扱いとなる時代を予想したようなものです。

 

人間社会に対する理解

子供に受動喫煙させないほうが良いのは、現在の常識でしょう。しかし、冷静になって考えてみましょう。

あなたは車を運転していませんか? 車は、死ぬ危険が大変大きいシステムです。電車も飛行機も同様で、人間の文化は完全ではありません。どれも禁止する理由は明白にあります。でも利便性を求めて、あるいは趣向品として人間は危険を冒しています。問題はその程度です。喫煙して「がん」になる確率が増えることは確かなのでしょう。でも、その他にも生活の中では多くの危険があり、どれが?自分の命を絶つのかは不確実です。

その「確率を少しでも少なくしていくことを積み重ね」て、寿命は延びていきます。

でも、人は「自分の人生を自分で決める」のです。他人に「受動喫煙」させてもいけないが、喫煙を禁止するのもいけないのです。

問題は、設備とマナーで区分けすることにより解決できるのが「どの程度」であるのかです。車の事故で死ぬ危険と、設備を整え、注意を払っても受動喫煙させてしまい、健康を害してしまう確率の比較なのです。

極端な差がない場合は、「密告」させる条例を肯定は出来ません。社会制度として、それは人権侵害の危険があるからです。

➡参考:ウィキペディア「人権蹂躙(人権侵害)」

趣味を求める自由もあるのは当然ですよね。ですから、家庭の中での言動まで規制し、密告を求める条例は、日本国憲法違反とするべきでしょう。また、これほど議論を要する、すれすれの政策をとるのは異常です。緊急の危険がないのであれば、意識変革を求めながら、徐々に社会常識を変えていくべき内容です。

この分別(ふんべつ)が、国民の片方にない場合は危険です。少なくとも都民ファースト・小池百合子の条例案は、サイコパスの匂いがします。冷静に慎重に、多方面の利害を検証しつつ、禁煙策を進めるべきと感じます。

日本国は、三権分立の人権を重要視する民主国家を目指しているのですから…

【希望の党】サイコパス小池百合子、勝負の時、足蹴にされた公明党の怒り

 

人生を自分で選べる自由

現在、私は同年代の知人が一人また一人と死んでいく頃となりました。喫煙が原因であるとはっきりしているのが、両親を含め多数います。ですから、出来るだけ「禁煙すること、受動喫煙を周りにさせないこと」など、はっきりと皆さんに勧めることが出来ます。

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また今、病床に臥せっている同年齢の幼馴染がいます。彼は40年ほどサラリーマンとして勤め上げ、自分の両親と義理の両親を見送り、やっと静かに趣味に没頭する日々を送っていました。しかし、喫煙が激しく、趣味がオーディオであったため、定年になってからは自分の音響室を地下に作り、夜も明け方までふける生活をしていたので、現在、彼の肺は機能不全に陥り、酸素吸入で生きていくのがやっとの状態になってしまいました。

でも私は、彼には「後悔することは何もない」と考えています。とても頑固な奴で、注意しても聞くやつではないのですが、「生活習慣を変えろ」とは助言はしていました。でもこのまま人生を終える結果になっても、私は彼の生き方を支持します。葬式に呼ばれるかも分らないやつなのですが、「勝手にしろ」と言ってやります。

彼の子供たちは、さぞかし受動喫煙の被害にあっていることでしょう。でも奥さんも含めて、彼の家族には「お父さんを許してやれよ」と言えるつもりです。幸せな奴です。

「小池百合子、都民ファーストの会」の人たちには、こんな余裕を持って「人間の人生」は見るように忠告します。