【小池劇場真っ盛り(1)】印象論積み上げの危険性!

日記

IOCバッハ会長との会談をフルオープンにした小池東京都知事の手法について、歓迎する意見が多いようです。一方で大会組織委員会の森会長との会談は記者会見だけと好対照となり、印象として「森ボス」が鮮明になっています。ここは小池劇場の勝利でしょう。

本当に情報開示されているのか?

「会談がオープンにされているので情報開示されている」とするには、少々、疑問があります。組織委員会側のリークであろうと思われる、「ボートレース韓国開催」の情報が出てきました。また、「海の森ボートレース場」の建設費が519億円から300億円に削減できるとする情報が出てきました。これも東京都の見積もり訂正です。

こうしたリーク合戦のような情勢になるのは、情報開示を進める小池都知事の足元をすくおうとの思惑があるからです。それは、小池都知事側の情報開示も都合の良い形で進められている情勢にあり、むしろ「思惑のあるフルオープン」であるからです。

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(1)人々は印象論で理解してしまう

情報開示されても、「人々の情報の受け止め方」は、残念ながら極めて「恣意的」で都合のよいところだけを「つまみ食い」するのが常です。

私も、今までブログで意見を述べてきましたが、「分らないことは読まない」「分らないことは書く方が悪い」などとした立場で「意見を述べてくる」人がいます。情報を受け取っても「なぜ?」と考えることはせずに「自分の好み」「主観」で考える以外の概念を待たず、その情報の意味するところを解釈しようとする姿勢は殆どありませんでした。表立って客観的な解釈を表明して来たのは、わずか数人です。

大多数は「出来事」として記憶するだけで「解釈」を避けます。残るのは印象論だけです。それで「オレオレ詐欺」がいまだにはびこるのです。

小池都知事のフルオープン、「情報のフルオープン」にはなっていません。またすべてをオーピンにして行政が機能するのかも疑問です。

人々が情報を正確に理解できないことは事実であり、そこにマスメディアの責任もあり、実質的権限も存在します。それを操作されてしまうと、またヒトラーが登場できる素地が出来てしまうのです。

(2)必要な情報の開示と、第三者の解説

東京都の見積もりが二転三転するのは、管理不良です・・・・・つづく

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