【市場の縮小のメカニズムと対策(2)】自動車とゴルフ市場

アコーディア・ゴルフ

2016の国内新車販売台数は500万台を切りピーク時750万台前後から、奈落の底へと向かっています。自動車メーカー各社は海外展開で業績拡大を続けていますが、国内市場はこのまま縮小を続ける見込みです。根本的原因は人口減少ですが、その他多数の原因が考えられています。

こんなとき自動車ディーラーは打つ手はないものでしょうか? 現状ははっきりと、「怠慢!」と言えるでしょう。




➡【市場の縮小のメカニズムと対策(1)】自動車とゴルフ

自動車ディーラーの嘘だらけのトーク

ディーラーに出向くと、まず「待ちの姿勢」が強くなったことが分かります。「買うなら買ってみろ」と言った姿勢は、さすがに影を潜めました。またディーラーに出向いても「お名前は・?」「ご連絡先は・?」とは聞かれなくなったのは「個人情報保護法」の影響でしょう。


①「この車の替わりがほしい」と1台所有している車を持ち込んで商談に入ろうとしました。

②「この車はすでになくなりましたね」と、他メーカーの車であったため「初めから嘘のトーク」です。

③「モデルチェンジしたのだが全高が高くなってしまったので買えなかったのだよ」と言うと、おとなしくなりました。

④「この車の替わりは、おたくではどれ?」と聞くと「・・・・・」。

⑤「○○ワゴンがありますが?」と示したのがステーションワゴンでした。

⑥「SUVなんだけれど・・・」と返事すると「ワゴンでしょう」とのこと。

⓻「お宅のSUVとワゴンの区別は何?」と聞くと「もっと背の高い・・・」、「それ、スタイルですか?」、「・・・・・」と会話になりませんでした。

最近ではSUVは必ずしも荒れ地を走破できる性能で分類されるのではなく、背の高いボックス型の車を指すようです。最低地上高が高いことは知られていないようです。SUVであっても2輪駆動があると聞いてびっくりしたのが10年前でしたが、ついに荒れ地走破性能のために最低地上高がセダンやワゴン、ミニバンなどと違って5cm程度高い20cm以上ある車を指すのではなくなっているようです。

この「分類についての混乱は時代の変遷として起きる」のですが、「実在するモデルをなくなった」と言うのは、かなり危険なはずです。この一言で信用を失ってしまうからです。

お客を牛耳るために、出会った最初に相手を精神的に抑え込めるトークを行うのは「コミッションセールス」の常道手段でした。それは一見さん商売で、そのとき限りの取引で「騙しても売れ」との姿勢で、リピートを考えないセールストークでした。車の商売は、互いに信頼関係を気付いて、出会いから最初の販売、整備、紹介、再販など一生涯続く営業と考えられます。しかし、現在では一見さん商売になってきています。それは昔のルートセールスではなくカウンターセールスに移り変わってきているからです。

極めて「コミッションセールスの詐欺的商法」に近づいているのです。この原因もユーザー側の知識レベルとかなり密接に連動しています。

整備のセールストーク

50年間ほど車の整備と向き合ってきたのですが、故障は不良品はつきものと言えます。でも最近の品質の向上は目覚ましいものがあります。欠陥車でリコール制度が出来た頃には、信じられない危険な・・・【市場の縮小のメカニズムと対策(3)】自動車とゴルフ➡

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