2016の国内新車販売台数は500万台を切りピーク時750万台前後から、奈落の底へと向かっています。自動車メーカー各社は海外展開で業績拡大を続けていますが、国内市場はこのまま縮小を続ける見込みです。根本的原因は人口減少ですが、その他多数の原因が考えられています。
こんなとき自動車ディーラーは打つ手はないものでしょうか? はっきりと「怠慢・!」と言います。
車は品質が飛躍的に向上している
まず、社会に「品質管理」の概念が理解されていません。
例えば、豊洲問題では小池都知事が政局にしようとするだけで、問題を解決しようとしていないことは、技術的に見れば明白なのですが、都民・国民の多くは気付きません。盛土をしていなかった責任者は処分されましたが、「盛土がされなかった原因が不明確」です。再発防止策など何も取られてはいません。これほど明確に技術的に間違っているのに、マスメディアも社会問題解説者も気付きません。だから、(政局に利用できるので?)小池都知事支持者は喜んでいます。
これほど社会全体が技術的に無知であると、「ぼったくり」を認識できないことになり、妙な営業が続いていくことになります。結果として、次第に市場は縮小し、日本全体の疲弊となって返ってくるでしょう。
それは、ゴルフ場の整備を「ケチって」目先の利益を出していくと、ゴルファーが次第に避けていくようになり、いつの日か、ゴルファーそのものが減少してしまう結果となり、そうなって初めて事態が表面に現れるのです。
しかし、ゴルフ場とは違って、車の品質は極めて向上してきています。
各メーカーの最新技術は、単に車の走行性能、安全性、燃費などの向上だけでなく、「品質を落とさずに生産性を向上」させて、省資源に向かっており、個人が気付かないスケールで社会全体のニーズに適合して、業績を上げてきているのが世界全体の動向です。
それなのに、カーディーラなど販売現場では、「昔の車に対して品質が極めて落ちてきたように、お客を脅して」目先の利益を求めている営業を繰り返しています。情けない限りです。堂々と営業する方策が分らず、怠慢を繰り返している姿は、余計に車を自分で持つことから離れたいと感じさせます。
では…どのように営業すればよいのか?
これは、「極めて前向きに努力すること」を認識できていなければなりません。しかし”前向きに楽しんで努力します”とは最近どこでも聞かれる浮ついたキャッチフレーズです。それとは違って、「真に前向きに物事に向き合う覚悟」が必要です。
人口は減り、格差が広がり、特権階級が出来て、社会保障も補償されるものでなくなり、将来の生活は不安定になっているのです。
若者が減り、年寄りがリタイヤして、社会の活力が減じているのです。女性の社会進出が望まれているのに、待機児童対策に対して、女性の立場を主張しているはずの小池都知事でさえ最優先課題としないのです。
我々団塊の世代が20歳代の時と比較すると、現在は20代の若者は半減しているのです。短期主義で解決できる問題ではないのに、自動車販売業界、ゴルフ業界はいまだに短期主義を取っています。
その姿勢を、「市場を掘り起こす姿勢」に変換しなければなりません。「待ちの姿勢」を正すのです。営業マンがディーラーにこもって、お客を待ち受ける姿はみっともない状態です。
ディーラーの営業マンに、特別に開けた窓から数百メートルの人家を指さして「あの家の住人を知っている?」と聞いてみました。全く関心がなかったようで「知るわけがないでしょう」と怒っていました。「あの家の人をイベントに誘わないの?」と聞くと「・・・・・・」となります。
概念が理解できないのでしょう。ディーラーのテリトリー制度を理解できていないようです。・・・つづきは執筆中
➡【石原慎太郎元東京都知事・豊洲問題について記者会見(1)】
➡【ブラックバイト・ブラック企業の流行るわけ?(1)】
➡【トランプ大統領・金融規制緩和に動く(1)】トランプ政権の本性・格差拡大の方向