【市場を掘り起こすとは?(4)】ライフスタイルに提案[4]

アコーディア・ゴルフ

「アコーディア・ゴルフ(AG)のEasy Golf」は、ゴルファーを増やしていこうとする試みです。これは「市場の開拓」となるのですが、「①興味を持っていた人」の中から「②条件がそろった人」が「③参加の気持ちを持つ」ことになります。そして「④偶然にもアコーディア・ゴルフ(AG)のEasy Golfに出会ったとき」参加してくることになります。

☚【市場を掘り起こすとは?(3)】ライフスタイルに提案[3]


国内市場の活性化に掛けるのか?

ゴルフ場業界は営業方針を変えて、自動車産業とは別の国内市場の活性化に掛けるのか?

少なくとも「アコーディア・ゴルフ(AG)のEasy Golf」はアコーディア・ゴルフ(AG)のスタッフは気付いていないでしょうが、極めて「戦略的施策」の内容なのです。

トヨタもできない「市場の掘り起し」に挑むことを決断しておくべきでありましょう。さもないと「片手間で手を付けても、とん挫することは目に見えているからです。

株式のやりくりのように「机上論」ではありませんので、事務的な手続きさえできれば成功できるのではありません。実戦の重みは、そこに「人々の生活が懸かっている」ことです。お客様のライフスタイルの提案することは容易ではありません。今度は労働基準法を無視出来ませんよ。

戦略的動きは現場の小さな技術開発から始める

ゴルフ場を開場しているだけでは、お客様のライフスタイルに提案することはできません。多数の関係性から結び付けていくしかありませんので、まずお客様の住居のそばに近づくのです。それが住宅街の小さなゴルフ練習場なのです。そしてゴルフ練習場はゴルフだけのためにあるのでは、ライフスタイルに近づくことはできません。どのようにして近づけるのかは、具体的には書きませんが、一つ書いておきたいのは、考え方です。

物販のセミナーを頼まれたとき「小さいけれど練習場なら好きに使ってくれ」との申し入れでした。これはしめたと感じたのは、住宅街の練習場であったからです。「これは技術開発が出来る」と考えてのです。

打ち合わせのため執行役員と物販管理者と会った折「全く管理技術や市場開拓を分っていない」と感じました。そして「ちっぽけな練習場では何もない、ゴルフ場でやってくれ」と言って管理職たちは姿を消しました。「これは無駄」と見ましたので「せっかくの機会なので若い支配人と担当者たちには、自分のスキルを伸ばしてもらおう。何時か個人の役に立つであろう」と考えを変えて期待しないこととしました。

「小さな練習場から戦略的な施策が始まることを、このレベルの基礎知識では説得できない」と見たのです。

トヨタが世界の製造業、いや産業に影響を及ぼした「看板方式」「多種少量生産」は、半世紀以上前、「旋盤の2台持ち」から始まりました。私もその10年ぐらい後から、同じく旋盤の2台持ちから始めました。偶然の一致です。これは「人件費がコスト」と認識できると思いつくのです。ゴルフ場のコストダウンも同じことです。でも「ケチる」ことではありません。

所属プロたちの活動が、企業の利益に有効に結び付く点で「アコーディア・ゴルフ(AG)のEasy Golf」は画期的です。旧経営者の「お付き合い」程度の認識で始まった所属プロたちの厚遇ですが、それがEasy Golfでフル活動してもらえば、主戦力となります。プロたちにとってもやりがいと希望を持てる仕事になりえるのです。この「人件費をいかに有効にするのか」がコストダウンです。
この小さな現場の工夫から「戦略的施策は動き出す」のです。

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