【新型マツダ・CX-5に乗る(12)】試乗車なし!GVCを試乗する[12]

マツダ

写真出典:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/feature/design/?link_id=sbnv

自動車メーカーは新型を発売するときには予約を受け付けています。このときには試乗車は用意されていないことが多く、カタログ販売となります。そこで雑誌・サイトの試乗記を参考にしたりするのですが、モータージャーナリストは欠点を書かずに「ゴマスリ記事」ばかり。そこで一般顧客が出来る防衛策を考えます。

CX-3の時、早々に欠点を改善する動きが出ていましたので、CX-5も確認する方法を考えていきます。それも他人の基準でなく、自分独自の基準で見る方法を見つけましょう。

☚【新型マツダ・CX-5に乗る(11)】試乗車なし!GVCを試乗する[11]
【新型マツダ・CX-5に乗る(1)】試乗車なし!GVCを試乗する[1]



ダウンサイジングターボ

■ターボチャージ

この強力なフラットトルクを発生させるメカニズムがターボチャージです。これは排気ガスの勢いを使って吸気側のタービンを回し、強制的に吸気させるシステムです。開発が始まったのは戦争中でB29爆撃機が日本本土を爆撃始めたところ、日本の防空戦闘機がB29の飛んでいる高度まで昇るのが一苦労で、よたよたで攻撃どころではない惨状でした。これはB29にターボチャージがついていて、1万mでもエンジン馬力が落ちていなかったのです。空気が薄い状況の中では圧倒的差となって太刀打ちできなかったと言って良いのでしょう。日本も開発していたのですが、排気ガスの高熱にさらされるタービンの材質は難しく、回転軸の問題など、とうとう終戦までには実用化に至りませんでした。

自動車に応用され始めたのが半世紀ほど前で、日産ブルーバードSSSでした。このころにはアクセルに対しての反応が鈍いことが問題視されて、普及はせずに終わっています。「ターボラグ」と言われる現象です。しばらくは高回転型自然吸気エンジンがもてはやされる時代が続きます。

そして現代では「燃費」が最優先課題となり、排気量を小さくしても実用性のある低回転トルクが十分以上に発揮できることで、運転がしやすいことも手伝って普及が進んでいます。

現在ではポルシェはもちろんのことフェラーリまでがターボチャージエンジンになってきました。

CX-3は実用車として堅実な性能をターボチャージ・ディーゼルエンジンから得ているのは見事です。静かで力持ちで燃費が良い点では、世界のトップレベルのディーゼルエンジンでありましょう。私が特に感じたのはその回転の上がり方、下がり方でした。とてもスムーズです。

マツダのディーゼルエンジンは、世界に通用するエンジンであると確信します。おそらくは新型CX-5もこの延長線上にあるエンジンであると考えられて、期待してよい出来であると感じます。・・・執筆中

「スバル・インプレッサ」 一覧

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【マツダ・アテンザ(1)】スカイアクティブ・テクノロジー
【マツダ・アテンザ(3)】G-ベクタリング・コントロール(GVC)[1]
【マツダ・アテンザ(5)】燃費[1]
【新型マツダCX-5北米仕様発表(1)】ロサンゼルス・モーターショー2016
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