【日産スカイラン・プロパイロット2.0とゴルフボールの関係】自動運転技術、3D高精度地図データ

日産とGT-R物語

マイナーチェンジ(2019年7月)された日産・スカイラインの目玉は、やはり「プロパイロット2.0」ですよね。ネット上でも試乗記がたくさん出始めました。どこがスゴイのか?見てみましょう。結構、実用に耐えられるようで、疲れたゴルフ帰りの高速走行などは役に立ちそうです!



まだ見てない人!「プロパイロット・ゴルフボール」の100%カップイン!

日産・スカイラインのハイブリッド車(HEV)に標準搭載される「プロパイロット2.0」は、手放しで安心して走行できる(レベル2)の自動運転装置です。これが、だいぶ進化しているようなのです。

それで、日産はそれをアピールしようと、我らゴルファーがいつも戯れているゴルフボールとコラボした動画を発表していました。

それが、こちら!!!↓↓↓

どんなにカーブしていようとも、難しいS字ラインであろうとも、4歳の坊ちゃんのパットの向きがアッチ方向に向いていようとも…

ぜーんぶカップに入っちゃうのが、日産の技術「プロパイロット2.0」を搭載しているゴルフボールなのです。

で、これで何が言いたいのかと言うと、目標を設定したら「プロパイロット2.0」は確実に終点まで走行してくれるということです。そのすごさを、とてもシンプルに表しているわけですね。

こんなにジャカジャカはいってしまうパットだったら、スコアはかなり良くなるでしょうね。それに、ラインを読まずに済むのです。でも一方で、ゴルフの楽しみがなくなっちゃう気もします(*_*;

 

日産「プロパイロット2.0」はどのくらい進化したのか??


出典:日産自動車公式サイト・スカイライン「プロパイロット2.0」の前方装備

カメラ・ソナー・ミリ波レーダーの数がスゴイ!

2年前に、わがサイトでアップした記事が以下です。

事故防止のために進化する、ミリ波レーダー 各メーカーの動向

この時(2017年)、高級セダンであるトヨタ・レクサスLSに、やっと4つのミリ波レーダーが搭載されたのです。(リアバンパー左右2つに加えてフロントバンパーの左右に初めて搭載)

しかし、あれから2年経って、7月マイナーチェンジされた日産・スカイラインの「プロパイロット2.0」には、

・カメラ: フロントカメラ3個(3眼カメラ・トライカム) + AVMカメラ(インテリジェントアラウンドビューモニター)が4個。

・超音波センサー(ソナー): 12個

そして、

・ミリ波レーダー: フロント中央1つ、フロントバンパー左右2つ、リアバンパー左右2つで計5つ。

と、ものすごい数の装備が備わっています。日産は「360度センシング」といっていますが、これで死角がないほどになっていると言えるのかもしれません。


出典:日産自動車公式サイト・スカイライン「プロパイロット2.0」の後方装備

※実際には100%死角がないのかは分かりません。事故防止のために進化する、ミリ波レーダー 各メーカーの動向の記事でも書きましたが、ミリ波レーダーには周波数があり、まだ高い周波数帯が使えてないのです。

 

3D高精度地図データの威力

それにもう1つ、外してならないのが「3D高精度地図データ」です。

ネット上の試乗記などを読むと、高速道路でのラインどりが「車線の真ん中を一時していて、自分が運転するより正確」とありました。

これを可能にしているのが「3D高精度地図データ」だと思われます。

カメラやレーダーで道路の先読みするのには距離的に限界があり、この高精度地図データでは、もっと遠くの、しかもセンチメートル単位の精度で先読みしているそうです。しかも、道路の曲がり具合や勾配などの形状もデータが先読みしているわけで、それでステアリングホイールを調整して車線の真ん中で走行することを可能しているのです。

 

日産「プロパイロット2.0」でハンズオフ機能を使うには?


出典:日産自動車公式サイト

しかししかし、まだまだ自動運転のレベル2の段階であり、「プロパイロット2.0」の制限はいろいろあります。

もちろん、ドライバーは前方を見ていなければならないし、いざという時ハンドルに手を戻せる状態にしておかねばなりません。

そして、以下も必要です。

・NissanConnectサービス(有料で、年間22,000円)に入っていること。

・高速道路でしか使えない。(対面通行の高速道路はダメ)

・ナビでルート設定しなければならない。(じゃないと、せっかくの3D高精度地図データが使えない。それにこの地図データに入っている道路じゃなきゃダメ)

・速度60km/h以上であること、制限速度内であること。(制限速度を超えるとハンズオフ機能は使えない…、うーん、あおり運転が心配…)

などなど。

しかし、安心して、ある一定の手放し運転(ハンズオフ)が可能になった日産・新型スカイラインです。(ハイブリッド車の車両価格:約550万~630万円)

【2016 NISSAN GT-R物語(2)】プリンス・スカイライン2000GT[2]