【松山英樹2018】全米オープンで使用したドライバーは、テーラーメイドM3でもGGBでもなかった! 鈴木愛プロも使用しているPINGだった!

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2018年6月の全米オープン練習ラウンド時、松山英樹プロはお気に入りのキャロウェイビッグバーサドライバー(GBB)を破損してしまいました。どのドライバーを使用するのがベストなのか模索中だったのでしょう。それで、ウェルズファーゴ選手権で使用したテーラーメイドのM3を使用するのかと思いきや、選んだのはピン(PING)のドライバーだったのです。どんなドライバーなのでしょうか?



 

超・難コースのシネコックヒルズで、松山も強風対策

↓↓↓全米オープン時の松山プロのドライバーショット。よく見ると、ピンのドライバーであることが分かります。


松山英樹プロのメジャー優勝も期待していましたが、残念ながらそれは適いませんでした。しかし、今回の全米オープンの舞台であったシネコックヒルズGGは、想像以上の難コースでしたし、一流プロが揃って苦戦していました。

フィル・ミケルソンが暴挙にでるほど難しい!

あの、ベテランのフィル・ミケルソンでさえ、ただでも乾いて速いぐーリーン上で、風に流されてカップを行き過ぎるボールを止まらないうちに打ってしまう! という暴挙に出て、みんなを驚かせました。

そしてこのことは、数々の議論を起こし、”ミケルソンはゴルファーらしからぬ”、”コースセッティングのほうが難しすぎる”と両論あったようです。

一般ゴルフコースのデザインは、ゴルフは元来ハンデ競技であり、どんな人でも楽しめるセッティングであるのが基本ということからすると、かつてタイガー・ウッズが全米ゴルフのことを「ハンデ 10 の人が プレーをしても 100 を切れないくらい 難しいセッティングになっている」と意味深なコメントしたように、やりすぎという感があるのも否めません。

↓↓↓こちらが、フィル・ミケルソン暴挙の現場! 彼は後に謝罪しています。

松山英樹プロ、全米オープンで選択したドライバーはピン(PING)だった!

松山英樹プロは、ウェルズファーゴ選手権で替えたテーラーメイドの「M3 440」を、全米オープンでも使用するのかと思っていましたが、練習中思うようにいかなかったようです。

そして、今年2018年の「第3の選択肢」となったのは、ピン(PING)の「G400 LSテック」だったのです。

半島に位置するシネコックヒルズのコース。リンクス風で林もなく、風が強い。ラフに入れば、ひざの長さほどもあるフェスキュー芝がある。松山英樹プロのクラブ選びの優先順位は、やはり方向性だったようです。それは、優勝したB・ケプカ選手の考えと、プロとして当たり前ですが一緒でした。

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松山英樹プロが使用したピンの「G400 LST」はどんなドライバー?

「G400 LST」は曲がらないドライバー(「M3」との比較)

松山英樹プロが選んだピンのドライバーは、重心距離を見ればどんなドライバーかわかります。ウェルズファーゴで使用した、テーラーメイドの「M3 440」と比較してみましょう。

G440 LSテック M3 440
・ヘッド体積 445cc 440cc
・重心距離 45.1mm 40.3mm
・重心深度 43.5mm 35.8mm

ヘッド体積はさほど変わらないようです。

しかし、重心距離と重心深度は、驚異的に違います。

「G400 LST」の重心距離は、45.1ミリでとても長い部類です。ヘッド長さからするとトゥ側に重心位置があり、絶対に左には飛ばないようになっています。左に引っ掛けるのは、プロが最も嫌うことです。それを回避できるできるドライバーなのです。フェースど真ん中で打っても、スライス気味になる感じです。

また、重心深度が43.5ミリもあります。「M3 440」と比べてもかなり深くて、これはスイートスポットがかなり広いことになります。フェースのどこで打っても曲がりにくいドライバーです。つまり、M3よりも方向性が良いということになり、難コースのシネコックヒルズ向きです。

さらに、重心深度が深いと重心高も高くなってしまうのですが、重心深度が深いことでギヤ効果を抑えてバックスピン量を減らしてくれます。つまりフケ上がりをおさえてくれるのです。G400シリーズの中でも、LSTのソールウェイトはフェース寄りになっているので、その効果を担保してくれます。

全米オープンで優勝したB・ケプカ選手も、「M3 460」のウェイト調整で重心深度を深くしていましたが、同じ効果を狙ったものと考えられます。

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松山英樹プロが、練習時に「テーラーは前にはいくけど、ピンは横が少ない。」と言った言葉も、この2つのドライバーの違いを表しているでしょう。

↓↓↓こちらが、ピンの「G400」シリーズ。松山英樹プロも全米オープンで使用した「LST」をヘッドから選択できます。でも、アマチュア向けの「スタンダードタイプ」も選択可。レギュラータイプは「LST」と比べて重心距離、重心深度ともあり、より易しくなっています。ピン公認フィッターがいる店舗なので、問い合わせながらカスタマイズすると自分に合ったドライバーが作れるでしょう。

 

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※ピンの「G400」シリーズの重心データを見ると、他メーカーよりも格段に易しい設定になっています。手首を返すスイングをする人には向いていませんが、オートマチックに打ちたい人にはクラブが仕事をしてくれるので合っているでしょう。

 

松山英樹プロは今まで通り、このドライバーにグラファイトデザインの「ツアーAD DI」シャフトと使用していると思われます。現在好調の女子ツアーの鈴木愛プロも同じ「G400 LST」で、シャフトは ALTA J50(硬さS)を使用しているようです。

 

今年の松山英樹プロのドライバーは、定番というわけにはいかないのかもしれません。キャロウェイのグレートビッグバーサ(GBB)のように自分の一部になってくれるドライバーを早く見つけてほしいですね。

ちなみに、「G400 LST」ドライバーを使用する選手ですが、鈴木愛プロの他にも宮里優作プロ、またバッバ・ワトソンも使用していて、前ドライバーより大幅にスピン量を減らすことに成功しているようです。

 

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