【松山英樹・石川遼のウェッジ(3)】松山が使う”出っ歯”のウェッジ

ゴルフギア(道具・用品)

写真出典:
https://www.clevelandgolf.co.jp/club/wedges/588_rtx2_precisionforged.html

年末ゴルフ番組「KYOKUGEN・極限」で松山英樹と石川遼の直接対決がすごかった!【画像あり】で大御所たけしの案内で、見事なショットを披露した2人でしたが、そのときキャディーバッグの中に入っていたウェッジは2人とも4本でした。共通してロブウェッジを入れていたのが印象的でした。

☚【松山英樹・石川遼のウェッジ(2)】



松山英樹が使う”出っ歯”のウェッジ、クリーブランド

アメリカPGAで戦う松山英樹の使用するクリーブランド588もアメリカのクラブの特徴を代表しているのですが、ウェッジではやはりFP(フェースプログレッション)の差が目につきます。

↓↓↓こちらは、松山英樹監修のクリーブランド588RTX2.0プレシジョン フォージド ウェッジ。さすがに口コミが多いですね。松山プロ向けに作られたとあって、フェースは小さめですが、ジャストミートしたときにはいい弾道を産むようです!

アマチュアにとって易しいウェッジは?

FPが小さい、すなわちグースが強いウェッジはダウンブローに打ちやすいので、アイアンに好まれていました。初心者にとってはヘッドが遅れてくる効果が期待できますので「ボールを捕まえやすい」つまり、スライスを避けるのにも都合が良いようです。

なので、初心者は松山英樹モデルのウェッジはすぐには使えないかもしれません…。

↓↓↓こちらは、初心者向けのよく考えられたおすすめのウェッジ。フォーティーン「D-036」。ダメだったロブショットも簡単になるかも!

 

ボールを早く拾うためのウェッジ

しかし、ラフなどで芝が深いとボールを出来るだけ早く拾うイメージが大切です。

FPが大きい、つまり「出っ歯」が使いやすいのです。アメリカのコースのラフでは、プロにとって、この差は死活問題なのでしょう。

出典:http://www.hm-golf.com/golf-club/fp.htm

これから夏になってラフが深くなってくると、日本のゴルフ場でも、この”出っ歯”のウェッジの方が活躍します!

 

松山英樹監修クリーブランド588RTX2.0プレシジョンフォージド(PF)

出典:https://www.clevelandgolf.co.jp/club/wedges/588_rtx2_precisionforged.html

松山英樹選手が使用しているウェッジは、スリクソンではなくクリーブランド588RTX2.0PFですが、この形状を見ると、松山英樹のウェッジの使い方が大筋で見えてきます。

フェースを見ると「トゥ下部」を逃すイメージで削り、トップラインをストレートに削って、ヒール部を低くしていますが、このヘッドの形状は「開いて使う」イメージに沿ったものです。松山選手は、おそらくはいつも開いたイメージで構えているのでしょう。

これはアメリカのコースセッティングに合わせて「ロブショット」を多用する必要性に合ったもので、さらに60度以上のロフトのあるウェッジを入れているのは、アメリカの芝に合わせた厳しいセッティングを窺わせます。

↓↓↓こちらは、2019年メモリアル・トーナメント3日目、松山英樹プロの映像。60度ウェッジを使用した模様。見事、”出っ歯”で早くボールを拾って、チップインバーディです!!!

日本の日頃のゴルフ場のアマチュア向けセッティングは、「スロープレーを防止する」ため芝を刈り込んであり、ドライバーショットで少しぐらいラフに入れても、かえってティーアップしたようで打ちやすかったりします。プロがトーナメントで置かれている状況とはかなり違っていて、アマチュアのシングルハンデでも、トーナメントセッティングでは、なかなか通じないでしょう。

ウェッジについても転がしのアプローチを基本として教わってきた日本のゴルファーには、グースネックのウェッジが使いやすいのかもしれません。

フルショットでは特にその感がしますが、バンカーショットでは私の経験では、アマチュアはダフりやすいので「圧倒的に出っ歯が優位」です。

そしてやはり、グースネックの強いウェッジは開くのに違和感が出て、手元が「もじもじ」したりします。

クリーブランド588RTX2.0PF、特に松山英樹監修モデルを試してみてください。

 

松山英樹監修するウェッジの特徴

クリーブランド588RTXの標準品と松山英樹監修モデルの最大の違いは、クラブの総重量が24~26gほど軽くなっていることです。

これはおそらくは形状変更によりヘッドの重量が軽くなり、使っているシャフトが同じですので、グリップの軽量化で・・・➡【松山英樹・石川遼のウェッジ(4)】