【真珠湾攻撃から75年・中国「遼寧」の位置づけ(4)】日米関係、遺恨の地パールハーバーで…。

社会

1941年12月8日(アメリカ1941年12月7日)日本軍による真珠湾(パールハーバー)奇襲攻撃から太平洋戦争は始まったとされています。真の話ではマレー半島コタバル上陸作戦が時間的に早かったと言われていますが、対英米戦争を直接引き起こした攻撃であったことは真実です。それまでの経緯はともかく、アメリカ人にとって屈辱の日として記憶されているのも事実です。それを安倍首相は払しょくすることが出来るでしょうか? 日米の和解は沖縄の基地問題を置いて、実現できるとは思われません。現在は、中国の軍拡の動向も気になります。



☚【真珠湾攻撃から75年(3)】中国「遼寧」の位置づけ[3]

日米の和解はなったのか?

2016年12月28日、日本の安倍首相が真珠湾(パールハーバー)を訪問し、オバマ大統領と共にアリゾナ記念館で献花しました。これは、歴史的に大きなイベントでした。

↓↓↓2016.12.28、ハワイ・真珠湾のキロ埠頭で、かつて敵同士だった日米トップが落ち合い、安倍首相が演説。


アメリカ人は、75年前の戦争の遺恨を感じることがなかったのでしょうか? 広島でのオバマ大統領の演説を聞いていて、日本人としての受け止め方は認識できるのですが、アメリカ人のそれは、やはり実感として感じることはできません。

今回のパールハーバーでの日本の安倍首相とオバマ大統領の演説で、両国は太平洋戦争の因縁を忘れて協力者となれたのでしょうか? 沖縄の基地の問題で、アメリカ軍の高慢な姿勢は「地位協定」の改定が行われなければならないことを示しています。

今回の真珠湾への安倍首相の訪問で、「日米がより対等な立場に近づいた」と言えるのか否か? それはトランプ次期大統領の姿勢で判断することになります。

「日米安保条約」は、日本人の立場からすれば「改定すべき時期」に差し掛かっています。何より地位協定の改定は、「日本国民の基本的人権」の問題であり、実施されなければ、占領軍としてアメリカ軍をとらえ続けるべきと言わざるを得ません。

政治家のセレモニーで解決できるものではありません。

 

世界の警察は「親分」の証

さて、前の話に戻って、空母機動部隊を持つ意味として、さらに挙げるとしたら…

地域紛争の時、空母機動部隊をその地域に派遣して直ちに対処できるアメリカの戦力は、結局のところアメリカの世界での発言力になっています。「世界の警察はやめた」とトランプ氏は言っていますが、おそらくは「世界のやくざ」・・・➡【真珠湾攻撃から75年・中国「遼寧」の位置づけ[5]