【真珠湾攻撃から75年・中国空母「遼寧」の位置づけ(6)】VTOL機運用だけでは戦力にならない!

社会

1941年12月8日(アメリカ1941年12月7日)日本軍による真珠湾(パールハーバー)奇襲攻撃から太平洋戦争は始まったとされています。真の話ではマレー半島コタバル上陸作戦が時間的に早かったと言われていますが、対英米戦争を直接引き起こした攻撃であったことは真実です。それまでの経緯はともかく、アメリカ人にとって屈辱の日として記憶されているのも事実です。それを安倍首相は払しょくすることが出来るでしょうか? 日米の和解は沖縄の基地問題を置いて、実現できるとは思われません。現在は、中国の軍拡の動向も気になります。



☚【真珠湾攻撃から75年・中国空母「遼寧」の位置づけ[5]

中国空母・遼寧は張子の虎?

フォークランド紛争時、イギリス海軍は本格的空母運用を放棄していたため苦戦しています。その一方で、原子力潜水艦が同行していて、アルゼンチン軍の巡洋艦を港から出るとすぐ撃沈しています。

イギリス軍は当時、ハーミーズ(旗艦)、インヴィンシブル(軽空母)の2隻の空母を持っていましたが、それはVTOL戦闘攻撃機の運用で、搭載量が小さく攻撃力として小さいため大きな戦力とはなりませんでした。艦隊防空にも苦労しています。

現在の中国空母・遼寧は、その当時の空母ぐらいの規模で考えられているため、戦力としてアメリカ原子力空母と比較にならないのです。

基本がVTOL機運用のため、着艦装置のカタパルトがなくスキージャンプ式とされています。これでは爆撃機の運用は極めて難しく、フォークランド紛争時のイギリスと同様、戦力として計算できないでしょう。

なので、中国空母・遼寧は実験艦・練習艦と認識すべきですが、現在も2隻目、3隻目を建造しており、東京オリンピックごろには実践可能な空母機動部隊を整備してくることになりそうです。

↓↓↓中国は続々と空母の建造を進めています。

中国、新型空母の建造を急ピッチで進める…衛星写真で明らかに
最新の高解像度衛星画像は、中国が新型空母の飛行甲板と基本的な上部構造の建造作業をほぼ終了したことを示している。

その時、日本も尖閣諸島防衛を真剣に考えなくてはならない状態になるでしょう。戦略核も南シナ海で運用し始めるかもしれません。オリンピックの「アスリートファースト」などと言っていられる状況とは思えないのですが・・・