【第4次産業革命】ウーバーの自動運転事故をうけて SNS・AI・IoT・自動運転など~よれよれのデータ処理概論??

日記

EV(電気自動車)において、AI(人工知能)による自動運転車が急速に開発されています。AIと人間のコラボレーションがもたらすウーバーやテスラなどの「特異な事故」も起き始めました。また、いまや世界で数千台のAI自動運転実験車が公道を走り回っています。そのAIは、現在最も注目すべき技術となってきました。



デジタル処理に関心を寄せた出来事

50年ほど前、学生時代にコンピュータ処理の勉強を始めることとなりました。そのきっかけとなったのは、きわめて「感性の世界」の出来事でした。それは、学生時代のクラブ活動やアルバイトで始めたDJ(ディスクジョッキー)や司会者の仕事で、幾度か舞台にも立ったこともあります。

舞台の上ではスポットライトを浴びていますので、客席は見えないと考えがちですが、意外と観客の表情が見えるのです。当時は学生バンドやプロのバンドの司会をしているのですが、やはり冗談は言わなければなりません。涙が出る話もすることがありました。

今でも覚えているのが、首輪をされたままの野良犬に遭遇した時の話をした時でした。その野良犬は幼い時から首輪をしたままだったのでしょう、成長のために首輪がきつくなり、首回りが炎症を起こし腐りかけていました。体も弱っていたのか、私が車で引きそうになってしまった時の話でした。その時は、著名なジャズバンドの公演の司会で、、冗談交じりの話をすると観客のノリもよく、しかしその野良犬の話になると、観客席は静まり返って聞き入っていました。

司会として、その場にミスマッチな話を成功させた私は意気揚々とした気分だったのです。しかし、これを聞いていた私をライバル視していた学生仲間が、舞台裏で私につぶやいた一言が、この「感性の世界」を捨てて”コンピュータの世界”に身を移すことを決断させました。「人間の性根が嫌になった」という気取った意識は感じていなかったのですが、人の心に触れることが嫌になったことは確かでした。

アナログな「感性の世界」から、”デジタル世界”に関心を移した出来事でした。

 

よれよれのデータ処理概論

まず手始めに、その当時、大学で「データ処理概論」の講座を開いていた「日本IBMの課長」の話を聞くことにしました。

彼の講義で、印象に残っている内容は2つです。

(1) ペーパーレス時代がやってくる。

(2) 情報化社会は、物は動かず情報が動く

この2つは今でも検証し続ける毎日です。

「ペーパーレス時代」については、一時期は逆でした。ラインプリンターで打ち出されるデータは日常使われないものが多く、ペーパーレスどころかペーパーの山でした。最近では少なくなってきてはいますが、やはり画面で見るのとペーパーで見るのでは人間側の受け止め方が違うようで、両方を使い分けているのが現状ですね。「クラウド」の概念が入ってきて、最近やっと本格的ペーパーレス時代がやってくると確信できる状態となりました。

物は動かず情報が動く」。これは50年前のその当時でも、聞いた瞬間に疑問に思いました。なぜなら物の生産地と生活の場が違っている以上、どうして物流は発生すると思ったからでした。事実、通販が普及した今、逆に物流が激しく動いています。でも「3次元プリンター」の登場で、もしかしたら数十年先には、手元で製造して物が動かない時代が来るのではないか?と思えるようになりました。しかし、これもまだ「夢」に近いものです。

このように、半世紀前に大学の講義でも教えていた最先端の考え方は「夢」がほとんどであったとしか言えない状況です。

現在、AI(人工知能)により、人間の仕事は取って代わられると考えられています。一方で「新しい仕事が生まれる」という意見もあります。おそらくは、両方とも正しいのでしょう。そしてどちらにしても、AIによる急速な革命が起きるが、現在イメージしている世界が実現するのは、遠い世界のことなのでしょう。

 

AI自動運転の実現

AI自動運転が急速に開発されています。レベル1~3の事故についての責任問題について、政府大綱が発表されました。テスラ、ウーバーなどの事故についても分析が進んでいます。最近の一連の動きに関して見ると、50年前と同様、再び人間はAIに夢をかけているように聞こえます。

確かに「学習機能」つまり「経験できる」コンピュータプログラムは、「ディープラーニング」が出来て、ビッグデータを急速に学習することが出来ます。つまり、人間では想像もできないとんでもない速さで、とんでもなく大量の経験が出来るので、人間が思いつかない概念を理解する可能性があるのでしょう。

 

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また、ネット社会になり、これまではデータとなっていなかった人間の動作が、大量のデータとして蓄積出来てきており、AIは無限の経験を積むことが出来るのでしょう。しかし、「データはあくまでもこれまで(過去)のデータであり、AIは新規の概念を持てない」。「したがって人間は、よりクリエーティブな仕事に集中できる」と最先端の専門家が言っています。

 

でもそうでしょうか? AIはこれまでの人間とは異次元に広範囲の大量のデータを経験できます。人間が経験できなかったことです。この辺が、人間の概念を超えるところかもしれません。少々の恐れと、大きな期待で見ています。

第4次産業革命

幾度も書いていますが、どれが第4次産業革命と言えるのかは、未だ確定していないと考えておくのが良いのでしょう。

しかし、産業革命と言う以上は、産業の生産性が基準であると考えておきたいものです。現在の専門家が考えているのは、製造業からサービス業への転換?のようですが、これには、私が受けた学生時代の講義と同じように懐疑的にならざるを得ません。

なぜなら、人間が生きていく以上「衣・食・住」は現実の物質で提供されなければなりません。するとどうしても「製造」は残るのです。どれほど情報処理が発達すれども「製造」は欠かすことはできません。3次元プリンターのように居住の場で製造が可能になるまで、分業の原則によって「製造業」は人間の基礎となるはずです。

 

現在、自動車製造の分野でも、「モデルベース開発」が大変有効であると言われていますが、これは制御プログラム開発でシミュレーションまで出来る環境を作り上げてきた成果です。Cソースコードまで自動生成してくれる「開発統合環境」と見るべきで、現在までのところ設計についてまでデバッグすることが出来ます。

しかし、そこまでできても製造できるか否かは、「製造・生産技術」を管理する製造について、膨大なシステムをつくり運用しなければなりません。実車を造るには、どうしても全社的な管理システムを組織し運用できなければなりません。AIを導入しても、かなり自働化できることは間違いないのですが、「現場・現物主義」を省く訳にはいかないのです。

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あの「タカタのエアバッグ不良」の教えるところは数多くあって、その中でも「未知なる概念」が今でも製造には存在していることを示しています。タカタのエアバッグでは、「化学物質は化学変化を起こす」ことを「エアバッグのメンテナンス」に含めていなかったのです。火薬を使う以上、当然に経年劣化するものとしなければならないところ、現在の車検整備の中に含もうとしなかったのです。それは、シミュレーションでは計算式に出来てはいません。AIに読ませるデータは、天候データも含めてどれであるのか?定めるのが人間の作業です。

デジタル革命の世に生きて

しかし、これほど急速な社会変化をもたらす時代に生きられたことは、私は幸運であったと感じています。皆さんはどうでしょうか・・?

↓↓↓ウーバー自動運転車の衝撃的な事故映像を動画で見ることができます。