【米中首脳会談の最中にシリア攻撃(1)】中国・北朝鮮を動かすか?

トランプ・アメリカ大統領

アメリカは米中首脳会談の最中にシリア攻撃を実施した。ロシアに事前通告しての行動であったと伝えられています。中国習近平主席の心中は穏やかではなかったでしょう。この攻撃で最も心中穏やかではいられなかったのは北朝鮮の金正恩書記長であろうと言われています。しかしアメリカの軍事行動は、シリア情勢についてロシアに対して大きな影響を計算したものとも考えられます。
そして北朝鮮との戦争について、日本は「極めて危険な情勢」と認識できます。

シリア攻撃でトランプ政権の中東政策が劇的転換
日経ビジネスオンライン

米中会談、アメリカの目的は中国の北朝鮮「裏の支援」断ち切り
Newsweekjapan

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世界の核戦略

北朝鮮は核ミサイルを急速に開発しています。それはアメリカの支配する世界の現状の中で、国家を独立して生き残っていくには、核武装をするしかないとも言えます。日本のように実質的にアメリカの支配下にはいるのではなく、独立していくにはロシア・中国などのように核武装することが必須です。


現在、明確にアメリカの核兵武装に対抗しうる国は、ロシアただ一国です。中国にしても現在では正面からアメリカに軍事的に対抗することが出来ず、必要に迫られて南シナ海を手に入れようと危険を冒している状態です。

それは戦略核ミサイルの効果が発揮されるのは「抑止力」となったときであり、それには核兵器での第一撃に生き残れる体制が必要です。

かつてはICBMでしたが、現在ではICBMは第一撃に生き残れる可能性は低く、SLBMの必要性があります。それもロシアのオホーツク海のように自国の制海権を確保された海域を持たないと、潜水艦と言えども位置を特定されて第一撃で制圧されてしまいます。中国が南シナ海を欲しがるのは、SLBM搭載潜水艦を回遊させておける制海権のある海域がほしいためです。

日本が中国の侵略を警戒すべきレッドラインは「中国が南シナ海を抑えたとき」と言えるのです。それはつまり「アメリカの核の傘」が実質的に機能しなくなった時です。つまり冷戦時代からのアメリカと旧ソビエト、現在のロシアと核兵器で睨み合う状態と同じように、中国が核武装体系を確立してアメリカと対等に対峙したときです。もし中国と戦争になればアメリカも無傷でいられない状況となったとき、中国が東アジア全般を支配する情勢となることが予測されます。

その時、日本は現在のアメリカの衛星国と同じような中国の衛星国となることを選択せざるを得ないでしょう。もしそうなれば、かつて日本が中国を支配したように、ひどいことになるかもしれません。

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シリア情勢とロシアとの対峙

今回アメリカのシリア攻撃は「化学兵器による攻撃が行われたことに対する報復」として、ロシアには2時間前に通知しています。これの狙いは・・・・

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