【米中首脳会談の最中にシリア攻撃(3)】中国・北朝鮮を動かすか?

トランプ・アメリカ大統領

アメリカは米中首脳会談の最中にシリア攻撃を実施した。この攻撃で最も心中穏やかではいられなかったのは北朝鮮の金正恩書記長であろうと言われています。しかしアメリカの軍事行動は、シリア情勢についてロシアに対して大きな影響を計算したものとも考えられます。

そして北朝鮮との戦争について、日本は「極めて危険な情勢」と認識できます。

➡【米中首脳会談の最中にシリア攻撃(2)】中国・北朝鮮を動かすか?

➡【米中首脳会談の最中にシリア攻撃(1)】中国・北朝鮮を動かすか?


北朝鮮とは戦争前夜

北朝鮮情勢について米中首脳会談の中で何が合意されたのかは、発表されることはないでしょう。それは軍事行動が近いことを示しています。

アメリカの北朝鮮に対するレッドラインは、ICBMに核弾頭を装備して移動式発射台に積んだ時でしょう。またはSLBMに核弾頭を装着して潜水艦に積んだ時でしょうが、これには潜水艦建造技術の向上が必要で、北朝鮮の技術レベルでは実戦配備に耐えうる潜水艦開発は、まだ先であると言えます。


アメリカのレッドラインが迫っている現在、座して見逃すことは直ぐ将来の危険を招くことになります。具体的には北朝鮮の核武装が完成し、その強権的政策を韓国や日本にまで及ぼしてくる状態となっても、止める手立てがなくなる事態です。そうなっては遅いと中国も考えるのなら、武力行使以外の方法で中国が北朝鮮を動かすでしょうが、中国が核武装した北朝鮮でも良いと考えれば、このまま放置することになるでしょう。するとアメリカが軍事行動に出るので、北朝鮮現体制が崩壊してしまいます。戦争になれば多くの難民が中国になだれ込み、日本には韓国の難民が来ることになります。全面戦争では犠牲も多く、とても韓国にとっては許容できる範囲ではないでしょう。日本にもミサイルが飛んでくる確率は非常に高く、犠牲が出ることが考えられます。

するとアメリカも中国との妥協として、北朝鮮の現体制をトップを入れ替えるだけで維持して、中国が仕切ることにするのが一番現実的です。これを軍事力で行うのか?政治・経済的圧力で成し遂げるのか?が問題で、おそらくはアメリカが単独で軍事力を行使し、中国がそれを黙認して政権を維持するように動くのが可能性が一番高いのでしょう。

いずれにしてもこの問題に関しての米中首脳会での合意に関しての発表はあいまいでしょう。曖昧であればあるほど戦争は差し迫った状態です。

↓↓↓”平和主義を決め込んでいれば「安全と平和」が確保される世の中ではなくなった”という口コミが日本人へのメッセージ? 戦争に対する「無知」を解消するには良い本。飽きずに読めるので、評価も高いです!

【送料無料の楽天ブックス】

鮮やかな手際

久しぶりに見る外交的に鮮やかな手際であることです。タイミングとしては米中首脳会談とシリアの化学兵器使用、北朝鮮のミサイル発射は偶然でしょうが、結果はともかく良く結び付けた手際の良さが目立ちます。

地中海に展開している米軍駆逐艦は、いつでも巡航ミサイルを発射できるように目標を選ぶ情報戦を常に展開しているのでしょうし、それと同じように日本周辺でも臨戦態勢であることを、平和ボケの日本国民は認識することが必要です。北朝鮮に対する軍事作戦はネット上にもすでに発表されており、北朝鮮もこれを分析解読して準備しているでしょう。

中国・ロシアはアメリカ軍の作戦能力の高さを再確認しているでしょうし、日本の自衛隊も現在ミサイル防衛部隊を中心に臨戦態勢でしょう。
現在、日本は極めて危険な状態の中にいます。

【トランプ大統領にとっての武力攻撃(1)】空母打撃群

➡【北朝鮮ミサイル・直接の脅威】在日米軍を狙う[1]