【豊洲新市場問題から学ぶ(1)】結論ありきの作文[3]

日記

築地市場から豊洲新市場に移転する計画で、混乱が生じていることは皆さんも聞き及んでいることでしょう。この問題から見えてくることは大変多くあり、これからも表面化する内容があるのでしょう。そこで問題を冷静に見て学ぶべきことを拾っていくと、我々の身近な問題も良く理解出来るのではないでしょうか。

社会制度の認識

【豊洲新市場問題から学ぶ(1)】結論ありきの作文[2]➡

鎌倉市役所の場合

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鎌倉市役所と契約をしなければならない件でも、はじめ窓口から話始めたときには「人権侵害」と言える行為を市役所担当者が行っていました。その後、政治家に口利きしてもらって話し合いが始まったのですが、これも政治家と、どの程度の関係であるのかを見ながらの対応でした。これは「裏口しか窓口を開けていない」状態と言えるもので、国民の基本的人権を害するものです。これが民間にも広がってしまうのです。癒着の構造の原型です。

その後、契約の準備で契約書の内容を確認する段になって文面の問題となりました。単純に「日本語が通じない」のです。鎌倉市役所が示した契約書類の文面で、どちらの利害にも関係しないのですが、日本語として通じなかったので訂正を求めました。すると担当者は突っ張っていたのですが、日本語がおかしいことは気づいたようでした。話が進まないので法制課の担当を読んで説明を求めたところ、ただ単にツパっているのです。これには私も切れた。机をたたいて怒鳴りつけていると、気分が悪くなってきたので、退席しました。これには呆れるしかなく、鎌倉市役所の役人のレベルが知れてしまいます。しかし、重要なことは、このような対応をすると、私のように論理的に反撃出来ないと市役所役人の人権侵害が通ってしまうのです。表面に現れませんが、多くの実例があるものと考えざるを得ません。

この基本的に国民の権利をないがしろにする姿勢で上から目線であることが、民間企業の姿勢にも表れてしまっていると考えざるを得ないのです。鎌倉市役所の担当者から部長までは、その後、低姿勢に転じましたが、公務でありながら真摯に取り組む姿勢は、役所に求めることは難しいようです。

豊洲市場の問題

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あいまいな権限、責任の所在が、国民の食の安全を保証することさえできないのが、東京都政です。大事なポイントを抑えることなく、少なくとも現在言えるのは、役所の都合で進めた事実です。石原元東京都知事の「騙された」発言は呆れる事態で、役人は「初めに結論ありき」の審議会がお気に入りのようです。

どれほど知識があろうとも「何をしているのか?」の認識が、権限を持った立場の人には、どうしても欠かせないのです。豊洲問題は、これから幅広い問題点が現れます。これからも注視していきます。

社会制度の結果

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AGの経営陣、労働組合幹部、そしてもとより社員の皆さんは、労働組合の役割はどのようなことか?どのような立場なのか?正確に理解する必要があるのです。社会常識を持たないと階級闘争も理解できず、ファンドの言動も理解できず、結果として「自分たちの権利のある資金」を持ち去られても気付かない、「どうしようもないお人好し」になってしまいます。社会制度について、官僚組織について、企業経営について、労働組合について、等々、広い認識を持つことが、自分の権利を守るためには先決問題です。

社会制度の結果は、国民の制度に対する認識によるところが基本なのでしょう。

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