【資金効率(14)】アセットライト[11]

アコーディア・ゴルフ

星野リゾート、アコーディア・ゴルフなど「資金効率の面」からアセットライト経営を目指す動きがあります。ファンド全盛の時代、企業が取り組まなければならない課題でもあります。

【本物の資金効率(1)】  【資金効率(1)】3つの業種[1]などでご紹介した資金効率を考えた「アセットライト経営」について、見ておきましょう。


☚【資金効率(13)】アセットライト[10]
☚【資金効率(4)】アセットライト[1]

 

上場基準からの逸脱?

この事態は形式上では許される範囲なのでしょうが、本来、一般株主には決算内容が見えなくなって、実質的には上場基準を逸脱している状態です。これは、子会社を作って、これに赤字を乗せて、本社は利益を出す、実質粉飾決算をする企業が相次ぎ、株主保護の観点から上場企業に連結決算を義務付けたのですが、さらに抜け道となっているのではないでしょうか? 現在の上場規定には反していないのでしょうが、私が株主であったら、「アコーディア・ゴルフの決算内容はAGアセットとの数字のやり取りでどうにでもなる状態」と判断します。これについてはアコーディア・ゴルフ側で、一般株主、社会に対して十分に説明する義務があったと感じます。

利益を出しながら社員のボーナスを削減するなど、常識では考えられない動きをしていたのは、そのためではないのでしょうか?

これらの問題点を解消するためにもMBKパートナーズの買収が成功し、グループ全体の採算をもう一度やり直すことには大賛成です。社員ならびに労働組合の皆さんは、これらの内容を経営側に確認するとともに、組合員も「左翼組合との対決」ではなく、ファンド体質に精通し、自社経営に精通して、今後、このような不明確なことがないように会社側に透明性を確保させることです。

この記事に反論するには

アコーディア・ゴルフの経営陣はBTの失敗を認めるべき時ではないのでしょうか? MBKパートナーズのTOBも成功して、対策もとれる状態となりましたので、失敗は失敗として、やり直すことを社員と関係者、社会に向かって表明するべき時でしょう。

反論がある場合は、ヤフーブログ「三河恵のブログ」のコメント欄、または社員の皆さんには広く伝えてある三河恵のメールアドレスまで、ご連絡ください。身元が確認できれば、ご意見は対等に扱います。

MBKパートナーズによるTOBが成立し、株式併合も行われて、TOBに応じなかった残り株式は、端株となりましたので、この記事が影響を与える心配がないので一歩踏み込んで記事にしています。

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