【MRJ5度目の延期(3)】中国で300機を製造

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写真出典:http://www.flythemrj.com/

日経ビジネス ONLINE 2017.01.24
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/012300547/
5度目の延期MRJ、大型客船と「誤算」の共通項
初号機2020年半ばに。宮永社長「出来ると思っていた」

産経ニュース 2015.9.30
http://www.sankei.com/premium/news/150928/prm1509280003-n1.html
中国に“籠絡”されたボーイングとエアバス 技術流出覚悟の現地生産は吉か凶か?

☚【MRJ5度目の延期(2)】ゴールドマンサックスの商売


ボーイング737、中国で300機を製造納入計画

このニュースを聞いたとき「困ったことをする」と感じました。トランプ大統領は技術についての理解があるのなら、この計画を中止させるべきでしょう。なぜなら、また「世界の工場」としてノウハウを学び、独自のノウハウとして中国は使ってくるからです。ボーイングのノウハウは設計開発だけでなく、メンテナンスのノウハウなど重要な技術があります。それを丸ごと盗まれるだけでなく、日本が誇るカーボン素材のノウハウも盗まれることは分っているからです。

中国も国内向け短距離旅客機の開発を急いでおり、MRJとはライバル関係です。MRJの最大の強みはカーボン素材であろうと考えられるのですが、これだけ出遅れては市場を確保することは困難でありましょう。技術の進歩は早く、またYS-11の二の舞と思わせます。

カーボン素材

これは良く知られたことですが、ゴルフのシャフトに使われるようになって久しいことです。私は40年ほど前「ブラックシャフト」と言われて登場したとき、パーシモンヘッドに刺してみて25年ほど前まで使っていたカーボンシャフトを記念に持っています。当時のカーボンシャフトは「ブラックシャフト」と言われたぐらいで「黒っぽい」色が一色あるだけでした。重さのバリエーションもなく、キックポイントのバリエーションなどもありませんでした。ダイナミックゴールドシャフトに替わるほどの精度もありませんでした。

現在ではボーイング787の胴体の一部を形にしてから丸ごと焼いて造る技術が開発されています。自動車でもBMW i 8  i 3 などで胴体丸ごとカーボンで作り上げる技術が始まっています。最先端素材技術ですので、これが中国に取られると、また「独自技術」と称して航空機の部品産業まで打撃を受けることになります。日本は新幹線技術で懲りたはずです。

ボーイングの下請けとなったとき

YS-11が180機ほどの生産を終了となって、Y-X計画が始動していたころ、日本航空機製造の設計部の部屋では、人名事典に乗っているような技術者たちが、トランプをしていたり、昼寝をしていました。次期国産旅客機計画が、アメリカからの圧力で・・・

MRJ5度目の延期(4)】アメリカ軍駐留のメリット➡

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【トランプ次期アメリカ大統領(9)】アスペルガー症候群[1]
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