【NISSAN GT-R物語(18)】GT-R 2017年モデル 口コミは?乗り心地![4]

残念、まだ2017モデルの口コミがありません。



 

2017年モデルの乗り心地(つづき)

以下、価格ドットコムから乗り心地についても引用しています。http://review.kakaku.com/review/70100310644/#tab

R35は過去にVSpecがあり今回6年経過してやっとNISMOが出てきましたが、エディションが違っても単一のセッティングのみだったことも不幸でした。ラップタイムや加速の素晴らしさを大々的にCMし自らを追い込んできました。

今年のモデルから大きく路線変更するようですが、最も残念なのは7年目に入っても少しも軽くなっていないことです。

911やMP4-12Cが乗り心地や軽快さ、信頼性そして100キロ以上の加速とテクニカルコースでR35より断然速いことを考えると軽さはやはりスポーツカーの命でしょう。

GT-R以上に重いMやRSモデルは実は911よりも相当固い乗り心地です。BMWのMはランフラットではないのにもかかわらずです。

これはバネ下を軽くして動く脚を造りたかったからだと思いますが、その意味では日産が言うGT-RがRFTである意味には疑問があります。

私は19インチの非RFTをはくR35にサーキットで試乗させて貰ったことがありますが、タイムは断然速かったのです。しかもプロのドライバーでも同じでした。

私は日常重視でサーキットは偶にというオーナーには、純正ホイールはノーマルタイヤでも使えますので非RFTに変えてみることをおすすめします。

 

2017年モデル GT-R

nissan.co.jpGT-R

出典:http://www.nissan.co.jp/GT-R/exterior_color.html

【知恵の輪サイトの意見】

まず勘違いしてはいけないことは、GT-Rってことです。つまりRなんです。ニスモ仕様でなくともレースで勝つことを宿命とした車です。【日産GT-R物語(5)】羊の皮をかぶった狼[1]➡をご覧ください。1981年登場のスカイライン2000RS(DR30型)はGT-Rを名乗りませんでした。

【日産GT-R物語(7)】初代スカイラインGT-R[1]➡から続く初代GT-Rの記事を読んでGT-Rってクルマを知ってください。とても日常使用に耐える車ではなかったのです。

2017年モデルのGT-Rは、スポーツセダン、スポーツカーと言われるポルシェ911やBMWのMシリーズなどとは違って、ニスモ仕様でなくとも多くを販売しようともしていない、ある意味、営業政策でひずみをもったレース専用車なのです。この車を日常使用で乗る時、サーキット走行とは別のタイヤに変えることは当然でしょう。

一般道(公道)では細かい砂や石があり、私は普通のセダンでもオールウェザータイヤ(オールシーズンタイヤ、全天候タイヤ)を使っています。また日本の高速道路では200キロを超えると、上下のうねりが強く危険を感じます。サーキットとは違います。GT-Rの世界を公道で味わうことは期待しないことです。

どうしてもというのであれば、上記口コミでも言っているようにタイヤ交換がおススメです。205/65ぐらいのタイヤにしたらどうでしょう。どうせ公道では砂が多く細かい凸凹もあるわけなので、タイヤが跳ねてしまいます。2017年モデルGT-Rの本当のハンドリング性能などが公道では分るはずもなく、ダルで良いのです。

イギリスでの販売も限定だったので、即日完売らしいです。AMG、Mなどスポーツセダンのような「少しとんがった」のではなく、「レース仕様のGT-Rが手に入る」ので、海外でも人気ですね。”ニュルブルクリンク北コースのラップタイムそのままがほしい”と思う人の車です。

ここで、乗り心地に関してのお話しします。現在の世界の主流は、バネを柔らかくして、細かい振動を吸収し、深い振幅はダンパーを利かせてロールやピッチングを抑えるセッティングです。

30年ほど前BMWのチューナーとして本国でラインから直接ボディーをもらっていたアイディングという(現在のI’DINGは倒産後、関係者が引き継いでいるようです)日本のチューナーがありました。マクラーレンF1の販売店でもあったのですが、そこのサスペンションは現在主流のそれでした。私の所有する、問題のあったBMW850をチューニングしてもらったのです。

※現在も営業しているようですね。以前は山下町にショールームがありましたが、今は横浜市都筑区にあるようです。(アイディングパワー(株))

ロールせず、ダイブせずで、突き上げはなく、日常では標準車の乗り心地と変わりありませんでした。245のタイヤでも高速道路のワダチにハンドルを取られることもなく、直進性の良いハンドリングを見せていました。現在、世界の主流のセッティングはその方向性であります。ダンパーのオイル弁を工夫しているのです。

当時、アイディングパワーはNAエンジンで540馬力の車で、低回転トルクがほとんどないはずでしたが、ATでアクセルワークだけの運転が出来る車でした。どうやっていたのか説明を聞きましたが、さっぱりわかりませんでした。

 

さて、話を戻します。GT-Rですが、本来1000万円から1200万円で買える車ではありません。HONDA NSXは2500万円です。GTーRは初代から、お安い、お買い得商品です。これが勘違いを生む根本的原因かもしれません。

BMWは”その世界”で、GT-Rも”その世界”で評価すべきものなのです。スポーツセダンをチューニングした公道仕様と、レース仕様のディチューン版とを比較しないことです。

そういえば、アイディングパワーの山下町ショールームに行ったとき、なんとマクラーレンF1があったのですよ!しかも、試乗してみませんか?とお誘いいただいたのですが…

目の前の道路工事をしているのを見たら、さすがにご遠慮申し上げました。だって、マクラーレンF1を、凸凹道で走らせるわけにいかないじゃないですか!だけど、またとない機会だったな~と、今は後悔(>_<)

※「ディチューン」は、レース用パーツをベースに製造された場合、あえてパーツの性能を落とす処理するチューニング方法のことです。

↓↓↓1995年のマクラーレンF1。これと同系の車がアイディングパワーのショールームにあった‼曇りガラスの向こうだけど…。

引用:Brian Snelson – originally posted to Flickr as 1995 McLaren-BMW F1 GTR, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7268134による

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