日本に古くから伝わる伝統の藍染【1】

伝統の知恵・伝統工芸

日本人なら、藍染という染物の話は聞いたことはあるでしょう。最近では海外でもJapan Blue(ジャパンブルー)とも呼ばれ、ジーンズにも使われているので知っている人も多いかと思います。



そもそも藍染ってなに?

藍染とは、その名の通り藍というタデ科の植物を使った染色法、またはその方法で作った染物です。

藍染は、歴史的にもかなり古くからおこなわれていて、万葉集にも「藍摺りの衣」として登場しています。それから、さまざまな方法が各地で考案されつつ、長きにわたって今日まで引き継がれている伝統工芸です。

色も、その名のとおり藍色で、染め方によってさまざまな青色を生み出します。最近ではJapanBlueとかHiroshigeBlueなどと言われ、海外でも人気です。

(藍染め用の藍甕)

藍染め用の藍甕

なぜ青色に染まる?

藍という植物は、春に種をまき、夏に刈り取ります。刈り取った葉は乾燥させてから加工します。葉を積み上げて、水を注ぎ、100日程度もかけ発酵させ「すくも」というものを作ります。

この間に、藍に含まれるインジカンという無色の物質が化学変化を起こして、インジゴ(インディゴ)という青色の成分になります。

すくもは、さらに小麦ふすま(発酵の栄養源)や灰汁(アルカリ)と一緒に混ぜられてさらに発酵し、水溶性のものになります。このとき、液面に「藍の華」といわれる泡が立つようになります。これでやっと糸や布が染色できるようになります。

この染色液に糸や布を浸し、そして引き上げるときに酸化することで、さまざまで素晴らしい青色に変化します。

 

海外でも昔からジーンズに使われていますが、日本の藍染は色があせにくく優れたものであると言われています。そのほかに、藍染の特徴には、虫よけ効果や、消臭効果、最近の抑制効果があります。そのため、ジーンズもそうですが、日本の作務衣(さむえ)が藍染されたのはとても実用的だったからです。
【参考:YouTube動画・Japan Blue 日本語版】


【参考:YouTube動画・Japan Blue 英語版

日本伝統の藍染ーその産地【2】➡

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