日本伝統の藍染―日本が誇る本藍染のジーンズ【7】

伝統の知恵・伝統工芸

ジーンズの発祥はさまざま言われていますが、ジーンズという言葉で定着したのはイタリアと考えてよいようです。藍染めはもともと虫よけ・蛇除けの効果があるので、作業ズボンとしてアメリカで人気になりました。

日本伝統の藍染―Japan Blueの数は48色もある【6】



ジーンズの歴史

ジーンズとは、デニム生地で作られたパンツのことです。その生地の原型は15世紀のイタリア・ジェノバでつくられ、当時それを着た水夫がジェノイーズと呼ばれていたことから派生して、ジーンズ(jeans)という言葉に落ち着いたようです。

<イタリア・ジェノバ港>

イタリア・ジェノバ港

その後、アメリカに渡り、ゴールドラッシュ時にはテント生地としてヒットし、その発案者は、あの有名なリーバイ・ストラウスでした。それをインディゴ(藍)で染めたのがブルー・デニムです。このブルー・デニムで染めた作業ズボンは丈夫で、しかも虫よけにもなるので大変評判になったのです。

現在のジーンズの原型です。

 

染料、染め方の違い

アメリカでヒットしたジーンズの染料は、その後、天然藍から合成インディゴへと変遷していきます。しかも、機械染めです。

日本にまだ残る本藍手染めは、染める→絞る→乾燥の工程を繰り返し、惜しみなく手間をかけています。日本人の知恵の塊であり、誇るべき技術です。

これによって何が違うのかというと、機械染めでは表面しか染まらず、糸の中まで染まらないため、使っていくうちに染料が落ちて白くなっていってしまいます。しかし、日本の本藍染は糸の芯まで完全に染め上げることによって、洗濯による色落ちも少なくてすみ、時間とともに何とも言えない青の風合いが増していくのです。

これは、着比べた人でなければわからない醍醐味でしょう。

 

Amazonで買える本藍染ジーンズ

・∞KAKEYA JEANS∞工房(岡山)直送 3rd model honai (本藍デニム仕様) レギュラーストレートジーンズ [リジッド(生)デニム]【ボタンフライ】

・(ステュディオ・ダ・ルチザン) STUDIO D’ARTISAN 蓼正藍デニムパンツ D01-35周年モデル ワンウォッシュ

“「かせ染め」は糸の束を漬けて染める方法です。芯まで深く染まったカセ染め糸で織られたデニムのため、洗濯を繰り返すと、ロープ染色のデニムと比べて、ヒゲやアタリは出づらく、全体的に平面的に青みがかって色が薄くなっていく特徴があります。染料には徳島県の蓼正藍を使用しています。デニムは岡山県の備後地区の旧式の力織機で織られ、ビンテージデニムのような風合いが再現されています。”

・(バンソン) vanson デニムパンツ NVBL-507W 本藍 ワンウォッシュ ローライズ 細め メンズ

楽天市場で買える本藍染ジーンズ

・本藍 岡山ジーンズ 送料無料【工房直送(岡山) 職人仕上げ】∞KAKEYA JEANS∞ -made in japan-2nd honai
(クロキ製 本藍デニム仕様) 細みのジーンズ(ループレングス)[リジッド(生)デニム]【国産】【メンズ】

 

>>>

ご覧のように、Amazon.co.jpでも楽天市場でも、ちゃんと本藍染のジーンズは売られていました! 日本伝統の本藍染で染められたジーンズは、この他にもいろいろあります。こだわりのある方は、ぜひ満足のいく1本を探してみたらいかがでしょうか?

※アイキャッチ画像・出典:Kakeya Jeans 掛谷ジーンズ -made in japan (okayama)-

次につづく

日本伝統の藍染―Japan Blueの数は48色もある【6】

 

➡「マツコの知らない世界」で気になった【箸置きの世界】!日本の伝統がここにも…!

和風総本家で見た「肥後象嵌(ひごぞうがん)」に惚れ惚れ! で自分にも買える1品を探してみる!(1) 

➡【和風総本家】で知ったビタースが目からウロコ!でびっくり!!

➡【東京五輪公式グッズをネットで販売】なぜ、風呂敷クロスが1万円以上もするの?

➡「沸騰ワード10」で気になった幻のフルーツ『キャビアライム(フィンガーライム)』を探してみた!

➡日本に古くから伝わる伝統の藍染(1)

➡日本伝統の藍染-日本が誇る本藍染のジーンズ(7)