【ポルシェ917・「栄光のル・マン」】スティーブ・マックイーン主演映画出演 実は日本にも来ていた!

ポルシェ

 

映画スター、スティーヴ・マックィーンが乗った車

近年、ル・マン24時間耐久レースにトヨタが挑んで、涙を呑んでいる。今度はポルシェが撤退を決めて、トヨタは行き場を失ったかもしれない。多くのドラマを生んできたこのレースを舞台に情熱を燃やした映画俳優がいた。

テレビドラマ『拳銃無宿』でスターダムに登場し、黒沢映画『七人の侍』にヒントを得た『荒野の七人』に出演し、主役のユル・ブリンナーを食ってしまったと言われたスティーヴ・マックィーンだ。『大脱走』でもバイクのスタントを自分でこなし、ホンダのバイクのコマーシャルに登場した。

 

 

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スティーヴ・マックィーンはレーサーでもあり、『栄光のル・マン』は彼のプロデュースであり、主演である。

 

当時の「ル・マン」で、ポルシェはフェラーリとの死闘を繰り返しながら2連勝を飾っていた。3台エントリーしていた中のショートテール「ポルシェ917」の1台が、この8月19日、米国カリフォルニア州で開催したオークションで、1408万ドル(約15億4000万円)で落札されたのである!




スティーヴ・マックィーンは、実際にレースにドライバーとしてエントリーし、撮影することを望んだが、安全のため叶わず、レース後、そのレースに参加していたフェラーリとポルシェの実車をそのまま使い、撮影に臨んだ。スティーヴ・マックィーン自身が運転した可能性が高い車だ。

 

当時のル・マンでは、「ユノディエール」と呼ばれる6kmに及ぶ長いストレートがあり、1990年シケインを設けられるまで450km/hの最高速に達することもあった。あまりに危険なためシケインが設けられたが、それまではレーシングカーがアクセルを床まで踏み抜いて、加速するだけ加速するので、ドライバーの度胸試しと言われていた。

参考:6キロの直線「ユノディエール」を体験 ル・マンの風 現地レポートVol.3

1971年当時は、ユノディエールにシケインはもちろんなく、トップスピードを争うレースであった。その時、ポルシェは直線トップスピード重視のロングテール917と、今回オークションに出されたコーナリングスピード重視のショートテール917の両方をエントリーさせていた。

 

スティーヴ・マックィーンが運転していたのはショートテール917で、本物のレーサーであったスティーヴ・マックィーンの演技は迫力があった。映画のストーリーはちょっと工夫があり、スティーヴ・マックィーンはエースドライバーながらリタイヤしてしまうのだが、僚友を優勝させるために途中復帰して、ライバルを退ける。

その中で描かれるレーサーの世界は、あの天才F1レーサー、アイルトン・セナを目の前で失ったミハエル・シューマッハの現実の気持ちが描かれているようだった。レーサーの世界、戦う男と女の世界、スポーツカーの耐久レースの面白さを満喫できる映画だった。もう一度、映画化できる俳優はいないものだろうか?

あの「栄光のル・マン」ポルシェ917Kが日本に来ていた!

2016/5/28.29で開催された浅間ヒルクライムにて特別展示されていた! 別イベントとあわせての、本国ドイツよりの展示であった。

よーく拝んでおこう!

 

映画『栄光のル・マン』に起用された1台。『栄光のル・マン』は1971年に公開。名優スティーブ・マックイーン

ポルシェ『917』が1408万ドル(約15億4000万円)