日記

【本物の資金効率(2)】

近年のファンドの活動の活発化で「資金効率」との言葉を誤解している風潮が、行き過ぎて社会問題にすべき状態であると感じます。社会の中での資金効率について、考え直してみましょう。

☚【本物の資金効率(1)】

多種少量生産

今は世界中の製造業が当然のように行っている「トヨタ生産方式」ですが、それを戦後世界に先駆けて実施していった日本の製造業の資金効率は、フォード方式、GM方式などと比較すると数千倍の資金効率でした。それは、現在、日本銀行が行っている金融緩和などの効果よりも、はるかに大きな資金の流通を高め、数百兆円規模の経済対策と考えても良いのではないでしょうか。今、日本経済が低迷する理由は、数々あるのでしょうが、現在、日本には多種少量生産に匹敵する資金効率を上げられる切り札がないのでです。現在ドイツを中心に進められている「I o T」は、この効果を目指しているのであり、乗り遅れることは日本経済の致命傷になります。

経済学者が生産方式などの知識がないため、この事実に気づかないのです。過去の事実として「日本の高度経済成長はトヨタ生産方式によるところの資金効率向上の効果が大」と結論しないのです。

資金効率とは、こうした「技術革新」でもたらされるもので「マネーゲーム」でもたらされるものではないのです。現在、日本は製造業以外の産業の資金効率は、世界水準からは遅れています。一人当たりの資金効率を上げる努力は、サービス業から行われなくては国が滅びます。

ゴルフ場産業が、資金効率の面で、いかに遅れた産業であるのかを、経営者と名乗る人たちは、かみしめるべきでしょう。投下資金の効率化が、含み資産の現金化でもたらされるのではなく、その投資先が効率を決めるのです。AGに「S-REITで現金化した資金をどこに再投資するのか?」と尋ねたところ、「再投資のつもりはない」ことを平然と語っていました。マネーゲームの範疇で見ていると、ビジネスモデルを壊してしまいます。利益はビジネスモデルが生み出すものです。

資金効率とは「ビジネスモデルの効率化」で得られるものであり、マネーゲームは「利益の分捕り合戦」に過ぎないのです。大局で見ることを経済学者がしなければなりません。経済学者は経済指標の中で、この効果、つまりビジネスモデルの技術開発が、資金効率を上げていくものであることを、確認することが必要です。

 

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