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【新型フェアレディZプロトタイプの評判】これは、初代S30フェアレディZ? いや、むしろコルベット、マスタングかな??【動画あり】

待望の、新型フェアレディZのデザインが9月16日に発表された! なんと12年ぶりのフルモデルチェンジだ。まだ、ほとんど外観デザインしかお披露目されていなくて、スペックの詳細まではまだわからない。だが、昔フェアレディZ・S30に乗っていた者として感慨深いものがあるので、覚書として残しておく。若いクルマ好きにはひょっとして知らない話も多いかもしれないから、読んでみてほしい。ロングノーズ・ショートデッキ、コークボトルラインって知ってる?



 

新型フェアレディZの外観、これは、コルベットか???

さて、発表された新型フェアレディZのエクステリアについては、SNSでもみんなそれぞれ言いたいことがあって、多くの投稿がある。

 

 

デザインに好き嫌いはつきものだけど、その評価基準を「フェアレディZを日本文化として、どう評価するか?」に絞って見てみるのも面白いと思う。

https://www.thenissannext.com/jp/z-proto.html

 

新型フェアレディZは、上画像のように「初代S30の面影のシルエット」と言われるが、私はあの時代のコルベットを思い浮かべた。

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コークボトルライン、ロングノーズ・ショートデッキ…

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日本文化と言うよりも、やっぱり底流にはアメリカ文化の流れを感じる? その理由については、後述している。

でも、繊細な曲線を見てみると、アルピーヌ・A110と同じくやはり日本人を思わせる。

参考記事デザイナーは日本人! 仏・新型アルピーヌA110、ラグジュアリー仕様「Legende」発売。2018年後半に日本上陸!【新旧比較動画あり】

 

米国での評判は?

「わたしの個人的な感想では、もう少しロードスター的なロングノーズだったらよかったと思ういます。またテールライトやZのエンブレムが最新のマスタングに似ている……」

「新型Zの見た目は、スープラのようにロングノーズ&ショートデッキのようになるべきでした」etc.

引用:AUTOCAR JAPAN

アメリカでの評判はけっこう厳しいものがあって、私もちょっと感じてる通り、アメ車(マスタング)に似ているとの意見や、ロングノーズ・ショートデッキはもっと強調していても良いのでは?との意見もあったようだ。

↓↓↓2014年のジュネーブ・モーターショーでのマスタングのフォルム。ボディーカラーもイエローだし、なんか似てる…???
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新型フェアレディZの(今わかっている)スペック

ボディサイズ

「新型フェアレディZプロトタイプ」のボディサイズは、以下の通り。

全長4382mm × 全幅1850mm × 全高1310mm。

現行フェアレディZ(Z33)が、全長4260×全幅1845×全高1315mmだがら、全長がわずかに長くなっている。初代フェアレディZ (S30)は、全長4115×全幅1630×全高1290 mmと一回り小型だ。

パワーユニット

新型フェアレディZプロトタイプのパワーユニットは、

スカイライン400RのV型6気筒3.0Lツインターボエンジン405psが確実視されている。

https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/skyline/specifications/sp.html

 

現行フェアレディZ(Z33)エンジン:VQ35HR 3.5L V6 最高出力313ps/6800、最大トルク:36.5/4800。初代(S30)エンジン:L20直列6気筒SOHC、最高出力130ps/6000rpm、最大トルク:17.5kgm/4400rpmとなっている。

これに「新型フェアレディZプロトタイプ」では、シンクロレブコントロール付き6速MTが組み合わされるようだ。スカイラインのATが用意されると見てよいだろう。ATやDCTの方がMTよりも速いのが分かっているからだ。

価格は、まだわからない。

↓↓↓S30の彫刻がほどこされたジッポーZippo!

米市場を意識しないわけがない!でも、日本の繊細さ!

さて、今回、発表されたのはエクステリアとインテリアであるが、初代(S30)フェアレディZに似ていると発表されている。

でも、S30からは半世紀以上も経っていて、両車の隔たりは大きいだろう。むしろ、マスタングやコルベットを思わせるシルエットだと思う。

アメリカ市場が8~9割と言われているので、アメリカンナイズされているのは当然だろう。フェアレディZは、世界中で累計約180万台販売されているけど、そのうち北米が130万台以上も売っているのだ(-_-;) そこのお客さんに好まれるデザインにするのは当たり前だ。

デザインチームには、今回のオンライン発表にも登場したアルフォンソ アルバイサ氏がいて、彼は、日産のグローバルデザイン担当専務執行役員だ。

 

ロングノーズ・ショートデッキがいい!

スポーツカーを象徴するロングノーズ・ショートデッキ、それにコークボトルラインのプロポーションは、スポーツカー共通と言っても差し支えないほど広まっていて(いや今の若者には馴染みがないのかな…)、新型フェアレディZも当然変えようがなかったのかと思われる。

このロングノーズ・ショートデッキのスポーツカーには、魅惑的なプロポーションの車が名を連ねる。トヨタ・2000GT、いすゞ・117クーペ、ジャガーEタイプなど。

↓↓↓ロングノーズ、つまりボンネット部分が長い。ドライバーの搭乗部分(デッキ)より前が長い。すぐ前の道路を見下ろせる軽四輪と比べると雲泥の差だ。そして、後部デッキが短い(ショートデッキ)。

https://www.thenissannext.com/jp/z-proto.html

↑↑↑コークボトルラインとは、胴体の真ん中がくびれていて、前後のフェンダー部分が盛り上がっているスタイル。その名の通り、コカ・コーラの瓶を連想させるもの。

でも、新型フェアレディZ全体の微妙な曲線を見れば、それはまさしく日本人のもので、アメリカ産であっても欧州でもなくアメリカでもない、日本文化の匂いがしてくるのは歓迎だ。

 

ボンネットの形状は何のため??

象徴的なロングノーズのボンネットには、V6エンジンを納めるために平らに少し広めのバルジが形成されている。

出典:日産ニュースルーム

 

バルジとは、クルマのボンネット上の膨らみのこと。

初代S30では、この部分が直列6気筒エンジン収納のため、直線的に中央部分だけが膨らんでいた(下画像ーウィキペディア)。何度かその鼻先を掌で磨いた記憶がある。

日産・フェアレディZ(初代) S30型

↓↓↓S30のプラモデル(1/24)!エアロカスタム仕様。

 

想い出のS30の3連メーター

新型フェアレディZのインテリアでは、ダッシュボード上の3連メーターはS30のデザインを引き継ぎたかったのであろう。たしかに、当時は3連メーターに憧れていた!

出典:日産ニュースルーム

 

でも、今回の新型フェアレディZで唯一、不満なのがこのあたりのデザインのバランスだ。

現代的にもっと大胆に液晶パネルを使って、すっきりとまとめたほうが未来的な感覚が出たのではないだろうか?? もしかして市場調査を行ったら、我々シニアマニアの「懐古趣味」が推察できたのかもしれない??

 

みんなが知らないフェアレディZの凄いところ

ポルシェと言えば、専用部品を設計開発し、そんな部品がふんだんに使われているクルマなのはご存じだろう。だから、価格が高い!

だけど!

フェアレディZは、基本的に量産部品を集めて、価格を抑えたスポーツカーを作り上げる手法をとっていた。エンジンも足回りも量産車のものだった。

それでも、軽量で、十分な性能を持つスポーツカーに仕上がっていたのは、日産の持つ基本的な技術力の高さに裏打ちされていたからなのだ。

「技術の日産」だ。

出典:日産ニュースルーム

 

フェアレディZ・S30 の思い出ばなし

もう半世紀も前のことでS30の持つ独特の味を忘れてしまった…、

エンジンはL20、直列6気筒SOHC、最高出力130ps/6000rpm、最大トルク:17.5kgm/4400rpmと思って購入した。

 

フェアレディZにとって、残念な…53年排ガス規制

だが、すぐに53年排ガス規制が始まるため、その前に点火時期をずらして、排気ガスを多少なりとも浄化する処置が、市場にある全車に施された。

クルマ豆知識!

昭和53年(1978年)の排気ガス規制は、世界でもっとも厳しい排ガス規制と言われた。昭和48年より始まった日本版マスキー法導入の集大成で、目標値を完全達成。定期的な排ガス試験が義務付けられ、排ガス対策機器の取り外しが検査官により厳しく目視点検されていた。(Wikipediaより

それでディーラーに持ち込んで、調整し封印するのだが、エンジンの調子がおかしくなりノッキングを起こしやすくなった。最高出力も125馬力と変更されて、わざわざ調子を悪くして乗っている感覚だったのだ。

こういったことがあり、エンジン性能については、ホンダのS800、現代で言えばS2000のような鋭さは感じることが出来なかった。大変残念だった…(>_<)

GT-Rと同じS20ならば話は別であったのだろうが、アメリカンテイストの混じったスポーツカーでは、ショートストローク高回転型エンジンの鋭さは求めてはいなかった。

↓↓↓S30のミニチュアカー!!!いいお値段だけど、残りあと1個だけ!!!

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当時のフェアレディZには「ポルシェシンクロ」がついていた‼

でも、特筆すべきことがある!

当時のフェアレディZに、何気なく採用されていたポルシェサーボシンクロミッションだ。その強力なサーボ能力を実感することができていた。

参考記事(他サイト)FS5C系ポルシェシンクロの謎

あのころ、ブルーバードSSS、スカイライン2000GT、ローレルなど日産の各車種は、ミッションにポルシェシンクロを取り入れるようになってきており、「50km/hからでもローギアーに入る」と評判が立った。

試してみたが、確かにギア鳴りを起こすことは皆無だった。「ポルシェシンクロ」とは「サーボシンクロ」とも言われて、変速しようとシフトレバーを押し付けていくと、余計にシンクロ能力が働くような仕組みだった。

しかし、ポルシェシンクロは、その仕組みからどうしても「グニャリ」とした感触があり、「スパっと」シフトを決めたいマニアには不評だった。

トヨタは、日産・ブルーバードSSS(スリーエス)のライバルであるトヨタ1600GTでもワーナーシンクロに、まだリジットアクスルが採用されていた頃だ。ブルーバードは、もう4輪独立懸河の時代だった。

だから、たしかにトヨタより技術的に進んでいて、「技術の日産」が目立っていた時代だった。

 

フェアレディZが登場した時代 ~「日本車は安くて壊れない」が世界に広まる!

日本もようやくモータリゼーションが始まった頃のこと。

スカイライン2000GTはアメリカ車の真似、そしてフェアレディZの前身、フェアレディは欧州車のまねをしていた時代だった。

いすゞ・117クーペ、日産・ブルーバードなどは、デザインをイタリアのカロッエリアに頼んだりしていた。

それが時代と共に、日本のクルマ文化独自のデザインになっていくのだが、その象徴的クルマが『フェアレディZ』であると言えるかもしれない。

フェアレディからフェアレディZになった大きな変化は、やはりアメリカ市場を意識した「アメリカンナイズ」だった。何しろ生産台数の8~9割が北米市場で売れていたからだ。

あの時代、歴代のフェアレディZのデザインは「日本文化独特のもの」との評価も聞かれる、優れたものであったといえるだろう。

そして(あまり言われないけど)、フェアレディZについての功績と言えば、「量産車の部品で高性能GT」を安く造り上げたことだと思う。だから、安かった!

日本の「知恵」の勝ちだ!!!

だから、アメリカではポルシェの1/3の価格で販売されて大ヒットを記録したのだ!

そして、ダットサンのクルマは「安かろう悪かろうだ」となっていた悪い評判を、現在でも言われているように日本のクルマは「安くて壊れないクルマ」と変化させた!

フェアレディZは、「日本車の品質が高い」ことを広めるきっかけとなっていった。

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