なぜ今、ミケルソンのウェッジが検索されているのか
最近、「フィル・ミケルソン ウェッジ」で検索してこのブログにたどり着いた方が増えているかもしれません。
おそらくきっかけは、2026年6月に報じられた一連のニュースでしょう。今回は、その話題に触れつつ、あらためてロブショットの魔術師が作った”道具”について考えてみたいと思います。
(というか、皆さん、上のアイキャッチ画像の間違いわかりますか? AIチャッピー(ChatGPT)に作らせたのですが、ミケルソンってわかってるのに大きな間違いしてます…。わかった人はほんまもんのゴルフファンです)
筆者は彼の全盛期、このロブショットに惚れ込み、日々練習して…というか自分の感覚に合っていたのか結構うまくいったので、やたらと使うようになってしまった(*^^)v
何が報じられている?
2026年6月、米ゴルフダイジェスト誌をはじめとする複数のメディアが、ミケルソンが所属していたカリフォルニア州のゴルフクラブで女性従業員への不適切な身体的接触の疑いがあったと報じ、会員資格を失ったと伝えました。同時期には別の女性関連の疑惑記事も出ています。
これに対し、ミケルソン側は代理人を通じて「根拠のない中傷記事」と全面的に否定する声明を発表しています。また、サンディエゴ郡保安官による調査では、現時点で不正行為の証拠は見つかっていないとも報じられました。つまり、事実関係はまだ確定していない段階です。
本記事では、この疑惑の真偽について踏み込むことはしません。
人物と仕事は、別の軸で見たいな
私生活上の疑惑と、その人物が生み出した技術や道具は、本来別のものとして評価できるはずですよね。
そこで、ちょっと振り返ってみたいと思います。

ロブショットの名人であるフィル・ミケルソンがキャロウェイに要望して生まれた「PMグラインドウェッジ」は、フェース全面に溝を入れるという発想で、トゥ側での打点でも安定したスピンを生み、シャンクを防ぐ効果もあると言われています。
この着想は、繊細なアプローチ技術を持つ一人のプレーヤーの経験から生まれた、れっきとした“モノづくり”の成果です。
↓↓↓2019年ジェネシス・オープン第2ラウンド、フィル・ミケルソンは18番ホールで、グランドスタンド越えという難易度の高いフロップショット(ロブショット)を見事に成功させた!
疑惑の結末がどうなろうと、この道具が多くのアマチュアゴルファーのアプローチを助けてきた事実は変わりません。
人格への評価と、仕事・技術への評価を分けて考える視点は、職人の世界を語るうえでも大切な姿勢だと思います。
それは、タイガーウッズに対しても同じですよね。ゴルフファンならば。
改めて、PMグラインドの功績
以前の記事、【優勝したフィル・ミケルソンのウェッジを使ってみる】アマチュアにはどんなメリットがある?でも触れた通り、PMグラインドのロフト56度はバンカーショットでも扱いやすく、出っ歯のグラインド形状によりボールへのコンタクトもしやすい設計です。
一流プロが監修したウェッジと聞くと身構えてしまいますが、実際の口コミでも「思ったより打ちやすい」という声が目立ちます。
なぜ? ミケルソンがロブショットを多用するわけ

フィル・ミケルソンがロブショットを頻繁に使うわけは、米のトーナメント、特にメジャー大会のコースでは、ラフが深いことが多いからです。
2024年のクラブセッティングを見ると、ロブショットに使用する60度ウェッジは、依然としてPMグラインドウェッジ19を使用していますね!
引用:GDOゴルフニュース
(残念ながら、今では中古でしか手に入らないようですね…。)
つまり、ラフか深いために転がし(ランニングショット)を使うことができず、ボールを上げていかないとグリーンに落とせないからです。(一方、日本のゴルフコースは逆のことが多いです。特にトーナメント仕様ではない普段はアマチュアのプレーを迅速にさせるためです。)
つまり、60度や64度のロブウェッジは深いラフに強い!のです。
それと、米のウェッジはFP(フェースプログレッション)が大きい(通称:出っ歯)ことが特徴です。下画像のリーディングエッジを見てください。上から見てシャフトよりフェースのエッジラインが丸みを帯びて進行方向に出ています。これにより、ボールをはやく捕らえることができます。出しにくい深いラフでは、いくらロフトがあっても、FPが少ないとボールをとらえにくくなってしまいます。

また、もう1つバランスが重いことが大事です。つまり、ヘッドが効いていること。じゃないと、やはり深いラフにヘッドが負けて、対抗できずにボールを拾いにくくなります。
日本のゴルフコースでは合わないかも…?
なので逆に、日本の芝は深いところが少なく刈り込んでいます。(アコーディアゴルフなどは特に)また、冬は芝が枯れて薄いため、日本ではFPが少ないウェッジが主流です。
つまり、日本のコースでは、グースネック(シャフトよりフェースのエッジが引っ込んでいる)になっているほうが合っています。そのほうが、トップが出にくく、ランニングショットもしやすくなります。
でも最近、米に合わせていこうと日本のトーナメントでもラフを深くすることが多くなりました。また、夏場は芝の生育が早いので、ゴルフ場側が頻繁に枯れずに伸び放題になっている場合もあります。(最近はコスト削減もある?)
そういう場合は、フィル・ミケルソンが使用しているようなウェッジが合っているはずです。

アマチュアの場合でも、夏場、グリーン周りが深いラフになっているコースでは、ぜひ、このクラブを使ってフィル・ミケルソンのようにロブショットを試してみてください!
まとめ
フィル・ミケルソンに関するニュースの真偽は今後の報道を見守るしかありませんよね…。
が、道具そのものが持つ価値は、それまでの技術を駆使して考案したプロゴルファー(今回の場合はフィル・ミケルソン)や努力して作り上げたメーカーの評価とは切り離して語り続けられるべきものだと思うんですが、ゴルフファンの皆さんはどう思いますか?
ていうか、ニュースにならないような筆者みたいに平々凡々だと、後世まで世の中になにかを残すってことはできないんだよね…。