また集中豪雨で被害が広がっています。現場のインタビューでは「まさかこんなことが自分の近くで起こるとは・・・?」と繰り返し言われます。
そう「万が一」のことが本当に起こってしまったから…。
例えば、自治会やマンション管理組合でも、「万が一」の対策を急ぐとなぜか「人々からの非難」が起こります。
共通しているのが「そんなこと起こるはずはない」との認識が大体の人々です。
2015年9月10日に茨城県常総市で鬼怒川の堤防が決壊したとき、地元のことも心配になり、公民館に「災害マップ」をとりにたずねました。置き場所がわからなかったので職員に聞いたところ渡してくれたのですが、「ここは全然心配ありませんよ」でした。
本当にそうなのでしょうか? 市の職員が軽はずみにそんなこと言っていいのでしょうか?
その時、もうこの自治体は信用できない、住めないな…と思いました。
ビジネスの現場でも自治体でも、管理技術として「災害などの万が一に対する備え」は基本ですが、どうしても起こりえない確率には反応できない様子です。
心理学でよくいう「恒常性(ホメオスタシス)」とか「現状維持バイアス」ですね。
変化を嫌い、心や体の状態を一定に保とうとする自然な防衛本能です。
でもリスク管理には大敵です。
リーダーがそういう体質であると、万が一が起こった時、ホントに一大事になってしまいます。
自治会の災害準備では、市役所などの行政の指導には従うのですが、形骸化した避難訓練などを実践的に改善しようとすると「絶対に反対」が起きます。
筆者のマンションで、エレベーター閉じ込め事故が起きて消防隊、警察、レスキュ―隊など多くの緊急車両が集結したときでした。
「もし子供だったら緊急ボタンが高すぎて押せなかった。それでなくても夏場の暑い時では問題だ。」と言われたのですが、対策は取られませんでした。
自治会の責任者に、「対策を取らないとあなたの子供が危険になるかもしれないよ?」と話しかけると「あんたの言うと通りだ」と日頃穏やかに話す人物がなぜかいらだち強硬な姿勢を見せました。
理由は分りません。「言われたくない」との思いが先に立っているようです。
緊急事態に対処する問題で、どうしてそのような思いになるのかはわかりません。
だから対策は進みません。
確かにこの心理では「詐欺が横行する」はずです。
自分の子供が巻き込まれるかもしれないことを想定しないのです。
理由は分りません。
まだあります。
あるリゾートマンションで管理組合理事を務めていたとき、集中豪雨の対策を進めると「余計な事」「起きやしない」など反対意見ばかりでした。
仕方なく一人で浸水の可能性のある部分を見定め、自分で水路を掘っていると「なぜそこまでするのか」と言わんばかりの目線で見られました。
でも後で考えると、理事会には、見るからに自己愛性人格障害の人物がいて牛耳っていたのです。
しかし、不思議なのは見抜いている人物が他にいないのです。
みんなトラブルを避けるために、自己愛性人格障害の人と関係しないのならともかく、私と親しい人まで、私の未然に防ぐ準備を避けるのです。
自分たちが損害を被るかもしれないのに、なぜ危ないほうに歩調を合わせるのでしょうか?
私にはわかりません
みんながこんな心理では、万が一に対策することも不可能で、だまされ続ける人がいる限り詐欺もなくなりません。
変な話ですが、だれもが身近なトラブルを避けるため、万が一の時には逆に飛んでもない大きなトラブルをひき起こすことになるのです。
筆者の経験からグループで何かをするとき、自己愛性人格障害の人を見分ける必要が特にあると思っています。
こんなご時世なので、その中に本当の詐欺師存在することもあってトラブルを起こすのですが、事前には止める人がなかなかいないのです。
『「NO」と言える日本』という本は、1989年1月にソニー会長の盛田昭夫と作家の石原慎太郎が共著した、日本の対米自立を訴えた有名なベストセラーですが、そんな本が出たのは「NO」と言える日本人が少ないからでしょう。
しかし、親せきの家に入り込み財産を独り占めしようとした本当の詐欺師を知っている筆者は、「真の詐欺師は遠慮しない」ということを知っています。
ずかずかと心の中に入り込んで支配してしまいます。
みなさん、しっかりしてくださいね。