巨人やソフトバンクなど球界がPCR検査や抗体検査を受け、感染者が見つかったけれど、過去に感染したという証拠が見つかっただけで済んだ。これによって、球界やJリーグも定期的にPCR検査を行い、感染者を見つけて隔離していくことで活動の安全性を高めていくという。
巨人がPCR検査を行ったことが良い見本に!
巨人(読売ジャイアンツ)、つまり、日本における「スポーツ界の雄」がPCR検査によって安全性を確保していく試みを示したことは、これからの日本社会によって良いお手本になる!
みんながロックダウンといかなくても「自粛」を行って、感染するかもしれない恐怖を抱きながら社会活動を行っていくのは心許ない。
それだったら、大いにPCR検査をして、70%の確率であっても陽性者をあぶりだすことは可能なのだから、隔離しておおよその非感染者によって経済活動を広げていくことは理にかなっている。
だから、PCR検査や抗体・抗原検査などをもっとシステム化して、つまり保険適用などにして、一般的なものにしていけばいいと思う。
医療従事者が優先するのはもちろん、接客業や製造業のライン、建設現場で働く人などに早く浸透させて、経済活動を活発化させなければならない。
ゴルフ界にも波及するのではないか?
参考記事:星野リゾート代表・星野佳路氏の提言「マイクロツーリズムの時代」~新型コロナの影響
なぞ?「PCR検査否定派」は何をしたいのか?
一部には、強硬な「PCR検査否定派」がいるようだけど、どう聞いても的を得た理論が見いだせない。何事も確率100%の物事はなく、そんな中で皆が車の運転(交通事故に合う確率はどうしてもある)をしていたりする世の中だ。
PCR否定派が言っている「偽陰性が出る」からといって、検査をしないでいると陽性者はいつまでも野放し状態となる。つまり、無症状で感染を広げてしまうということになる。
巨人だってあのまま放っておいたら、感染者だらけになってしまった可能性があり、みんなが楽しみにしている野球観戦ができなくなってしまう。
PCR検査否定派がそれを放っておくというのは、どういう理論に基づくものなのだろうか??? 感染のリスクを抱えたまま、経済活動も思うように行えないということになる。
なにかもっと科学的な何かがあるのだろうか? そうであるならば、一部の者の利益ではなく、国民全体の利益になる確たる理由が欲しい。
↓↓↓この本を全部鵜呑みにするわけにはいかないのかもしれないが、新型コロナの治療薬レムデシビル(米)が承認されても、国内のアビガンやPCR検査機が認可されない矛盾はどうしてなのか??の裏付けになるかも。
非感染者が社会、経済活動を!! ローソン元社長
トップがこういう意見を出してくれるのはありがたいな。人と人とは会わねばならぬ、バーチャルは1手段、というところには全く以て賛同。個人としてできることは、自分の身は自分で守りつつ、社会とのつながりを貢献という観点でどう生み出していけるかだろうなあ。https://t.co/bJ4E3XSDbA
— はなむら (@z200) June 8, 2020
元ローソンの社長兼会長で、現サントリーホールディングスの社長である新浪剛史氏も、こう言っている。
新型コロナウイルス感染症によって人々は行動を変えることが求められているが、人と人が直接会うこと、そのためにイノベーションや工夫を続けていくことが重要だと述べた。
「PCR検査・抗原検査を簡易にできる体制をしっかりと作り、経済活動が非感染者によってなされて行けば良い。100%を求めれば経済活動がマヒしてしまう。日常に検査が組み込まれ、非感染者による経済活動をより活性化すれば、安心によって人々は相当動くと思う」
引用:ダイヤモンド・チェーンストア
ニューヨーク州の経済再開のシナリオ・4つのフェーズ
ニューヨーク州では、5月中旬で感染者が35万人を超えて新たな感染者が1日に2000人前後も出ていた。「外出禁止令(Stay-at-home Order)」もいまだ解除されず、6月13日まで延長されている。
クオモ知事は、州内の700か所で1日当たり合わせて4万人をPCR検査する態勢が整ったと発表し、さらに、記者会見の場で自ら検査を受ける様子を披露して、協力を呼びかけた。
リーダー自ら見本を示した。
経済再開は4つのフェーズで段階的に!
ニューヨーク州での経済再開は4つのフェーズに分けて実施することになっている。
第1フェーズの「製造業と建設業の活動再開」をスタートさせたのは、州に10ある地域のうちニューヨーク市を除く9つ。
第2フェーズは「小売りや不動産、金融」、
第3フェーズは「レストランやホテル」、
第4フェーズは「アートや教育、レクリエーション」の分野で活動が再開される。
引用:NYで抗体検査を受けてみたら、PCR検査のおまけ付き日経ビジネス
これは、理にかなっているのではないかと思う。
産業人口のすそ野の広い業種(製造業・建設業)から第1フェーズとしており、徐々に生活に必要不可欠な順(小売り・不動産金融)→(レストラン・ホテル)→(アート・教育・リクリエーション)に再開しようとの意図がはっきり見て取れる。
それに、日経ビジネスの記事からは、画期的な医療システム?があるのがうかがい知れる。これが、PCR検査の拡大に寄与していることがわかる。
筆者も今回初めて知ったのだが、米国のクリニックは予約が必須で、混雑していると具合が悪くてもすぐには見てはもらえないという。そんな不便さを解消しようと、医師のリチャード・パク氏が10年、ニューヨーク市で設立したのがシティMDという会社だ。
300人以上の医師を雇用し、ニューヨーク州やニュージャージー州、ワシントン州に百数十拠点を構える。いわば「かかりつけ医」のチェーンといったイメージだ。ニューヨーク市など地方の政府と提携し、123拠点で新型コロナの検査を提供し始めた。こうした民間企業の検査実施が、市や州の検査拡大目標を支えている。
日本でも、規制緩和をこういった国民に密着したところで行えば、市民生活がぐっとラクになり、新型コロナの緊急事態でもそのシステムが機能するというものだ。
けれど日本では、既得権益にどっぷり漬かってしまった官僚支配、縦割り行政ではこのようなムリなのかもしれない…。
しかし、今回のことを機になにか行動を起こさねば、将来にわたって禍根を残すことになるだろう。
これは、医療改革だけでなく、IT改革においても同様だと思う。
↓↓↓日本は、民間の技術を政府が理解し活用しようとしないからIT、IoTが進歩しない。これでは、諸外国と比べ、日本はどんどん遅れていく…。
抗体検査ってどんなもの? やってみると簡単・安心!
巨人の検査が話題になった後、その番記者たちが抗体検査を体験したようだ。
参考になるので、記事を読んでみたほうがいい。
受付で説明が書かれた紙を渡され、同意書にサイン。診察室に入った。非接触型の体温計で瞬時に検温。発熱がないことを確認し、看護師さんが指に針を刺して血液を数滴、採取。あとはキットに垂らして結果を待つだけだった。
検査は非常にスピーディーだ。再度診察室に呼ばれるまで、10分ほど。感染初期に現れるIgM抗体、感染後期に現れるIgG抗体がどちらも陰性と告げられ、ホッとした。巨人の坂本、大城の感染が発表された直後の検査だっただけに、「感染源が自分だったらどうしよう」との心配もあった。
島田院長からは「感染対策が正しかったのでしょう。今後も手洗いやマスク着用を心がけましょう」と説明を受けた。クリニックを出るまでにかかった時間は約15分で費用は税込みで6380円。正直、こんなに簡単に終わってしまうのかと拍子抜けした。
私を含め、巨人担当の谷川、箭内記者は感染歴がないということが分かり、安心できた。
引用:巨人番記者、抗体検査を受けてみた 採血からドキドキ10分、3人とも陰性で「ホッ」(サンスポ)
まだ、保険適用でないってことで1万円弱かかってしまうが、接客業や多くの人と面会する営業マン、間隔があけられない職場で働かなければならない人たちには、スピーディーでおすすめの抗体検査。
記事にあるように、なんといっても、自分がどういう状態なのかがわかることが一番安心なのだ。だから、なにに気を付ければいいのかもわかってくる。
この抗体検査で、IgM抗体が陽性であれば現在感染しているということで、IgG抗体が陽性あれば過去に感染したということになる。
精度においても約90%ということで、信用がおける。
IgM抗体が陽性と出てしまうと、再度PCR検査を受けることになる。PCR検査を受けるのはなかなか難しいし、結果が出るまでには2週間もかかってしまう場合がある。
だから、新型コロナに罹ってしまったかもと思ったら、先に抗体検査を受けるのが手っ取り早いのかも…。
上記のニューヨークの記事では、抗体検査は無料なのだそうだ。無料で市民が検査できれば検査は進み、IgM抗体が陽性の感染者をあぶりだし隔離することができ、IgG抗体が陽性の抗体ができている人はほぼ活動できる(抗体ができているからと言って100%再感染しないとはわかっていない)。そして、IgM、IgGともに陰性であったら感染もしていないし感染した経歴もないということで、今まで通り感染防止対策をきっちりしながら活動することになる。(クオモ知事が必至でPCR検査キットを調達したため、今は余剰在庫があってPCR検査もついでに無料でできるそうだ。うらやましい限りだ)
とにかく、特効薬と言われるような治療薬も近所のクリニックでは与えられないし、ワクチン開発は行われているが広く使用できるようになるには最低1年半はかかるとなっている。
だから、PCR検査や抗体・抗原検査を駆使して、陽性者(感染者)を隔離しながら、その他の陰性は(非感染者)によって社会・経済活動を進めていくしか、今は方法がないように思う。
参考記事:なぜ第2波、第3波がやってくるのか?? キーワードは、したたかな新型コロナウィルス・集団免疫・ワクチン・検査