実店舗(リアル)が生き残る方法。インスタグラムでの投稿(宣伝)が思わぬ集客に結び付く!ユーザーたちの自発的な拡散

日記

店舗集客のメールマガジンでもお伝えしているように、アマゾンやヤフー、楽天などネットショッピングの台頭で、小売業廃業の危機があります。アメリカでも増加傾向です。もう実店舗(リアル)では集客しにくくなってきたということでしょうか?しかし、その中で逆行している企業があります。オンラインショップから始まったワービーパーカー(Warby Parker)が、リアル店舗を出店し続けているのです。成長し続ける理由には、やはりインスタグラムなどのSNSの存在があります。



なぜ?リアル店舗でもSNSを重視しなければならないか?

スマホが普及してきたことで、SNSを日常的に利用することが当たり前になってきています。

以下のように、SNSの利用者数を考えると、ネットショップ(オンラインショップ)だけでなくリアル店舗もSNSを活用すべきことが分かってきます。

主なSNSの利用者数

主なSNSの利用者数を見てみましょう。(普段使用しているアクティブユーザー数:日本)

①フェースブック(Facebook) → 2800万人

②ツイッター(Twitter) → 4500万人

③ライン(LINE) → 7600万人以上

④インスタグラム(Instagram) → 2900万人

となっています。日本国内では、その人数は年々増加しています。

 

商売人であるなら、ここに大きな市場がある(お客様)ことを見逃すわけにはいきません。

しかし、統計データを見ると、それぞれに主な年齢層が違っていたり、自分で実際利用してみるとそれぞれの持つ特徴などが違っていることもわかってきます。

この他にもSNSはあって、Google+やPinterestやLinkedInなどもあります。

それぞれの特徴を熟知して、活用すべきでしょう。

 

買い物時に、SNSの影響をどのくらい受けるか?

調査会社マクロミルの2018年夏の調査によると、

「買い物時にSNSの情報に影響を受ける」と答えた人が、15~24歳は6割強25~38歳は5割39~53歳も4人に1人いる、というデータが出ています。若い年齢層に多いことが分かります。

 

しかし一方で、最近は、若い世代では「SNSはもうウザイ」という層も出てきたようです。それでも嗜好性の問題なので、一定の利用者は残っていくものと思われます。

 

また最近では、60歳代の利用者が増加傾向にあり、インスタグラムでは、2016年に7%だったのが2018年には23%と増加してきています。

こういったことを詳しく調べていくと、「リアル店舗でもSNSを利用すべき」だと言うことが分かってきます。

 

ワービーパーカーが成功した1つの理由

ワービーパーカー(Warby Parker)は、アメリカのオンラインショップから始まった「メガネショップ」です。製造も手掛けています。つまり、ユニクロのような製造販売業です。

残念ながら、日本にはまだ上陸していません。

 

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無料で試着商品を送る

彼らの販促活動に、「トライアルプログラム」があります。これは、オンラインショップであるデメリットを払しょくするための施策です。

このトライアルプログラムを、ワービーパーカーでは「Home Try-on」といいます。ネット上で設問に答えていくことで、ユーザーが好むメガネをピックアップし提案します。自宅で試着してみたい5本を選択してもらい、数日内に配送。5日間自由に試着してもらいます。試着した後は返送してもらい、気に入ったものだけ購入してもらうシステムです。しかも、往復送料はワービーパーカーの負担です。

ネットショップ(オンラインショップ)では、リアル店舗のように、ユーザー(お客様)が商品を手に取って試着できないデメリットがあることを、以上のような施策により解消しようとしたのです。コストがかかりますが、リアル店舗なら店舗の取得費用やテナント料、日常の維持費、人件費などでもっとかかるはずです。それに比較すれば安いものです。

↓↓↓こちらが、ワービーパーカーから送られてくるトライアルのメガネセットの例。

 

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商品の試着をインスタグラムに投稿させた

この時、ワービーパーカーはもう「1つの施策」を繰り出しました。

それは、ユーザーが「Home Try-on」で送られてきた5つの商品の中からいくつかを選択するとき迷ったら、

『インスタグラムに「#WarbyHomeTryon」のハッシュタグと共に投稿してください』

という触れ込みでした。

それは、最初はワービーパーカーの「スタッフがそれに対してアドバイスします」というものだったはずですが、ユーザーたちがメガネを試着してインスタグラムに投稿してみると、それを見た一般のフォロワーたちが「これが一番似合ってる」「それはちょっと…」というようにコメントを返す仕組みが出来上がっていき、拡散していったのです。

これは、ワービーパーカーにとっては格別の広告手段になりました。企業からの「これがいいですよ!」という一方的な押し付けの宣伝ではなく、ユーザーたち自らのリアルな体験が、直接商品を受け取った人以外にも広まったわけで、共感も得られたのです。ワービーパーカーにどんなメガネフレームがあるのかも、自然と広まります。

※↓↓↓実際のインスタグラムの投稿です。この女性が、ワービーパーカーのメガネをかけて投稿してみると十数件の投稿があり、みんながどのフレームがいいかを選んで答えています。どんなフレームがあるかを、ユーザーが宣伝してくれているのです。ユーザーは、みんなにいろいろアドバイスもらうことで、満足感を得ているのです。


ワービーパーカーが、なぜ爆発的に広がったのか? その理由の一つは、インスタグラムの活用だったのです。

そして、オンラインショップであったワービーパーカーは、リアル店舗の出店を拡大しています。

 

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